ポイント

・一時6万3000ドル割れ、重要なサポート割り込み一旦は勝負あり
・ETFフローは2週間で11億ドルの流出、但し3週間で40億ドル流入した反動か
・今月に入りマイナーの在庫が20億ドル減少、ハッシュレートも半減期後最低水準に
・マイナーの採算悪化による半減期後の低迷期に入った格好か

週末のBTC市場

週末のBTC相場は下落。金曜日から土曜日にかけて重要なサポートであった6万4000ドル(約1025万円)を割り込むも、週末は6万4000ドル台に切り返していたが、今朝方再び6万4000ドルを割り込むと、一時6万3000ドル(約1010万円)を割り込んだ。

BTCは先週半ばにダブルトップのネックラインとなる6万6000ドルを割り込むと、5月1日からの上昇の半値押しとなる6万4000ドルにサポートされ、6万4000ドル~6万6000ドルの狭いレンジでの取引となった。

木曜日には一時6万6000ドル台半ばに値を伸ばしたが、マイクロストラテジーが約8億ドルの購入を完了したとアナウンスしたこともあり失速すると、木曜日のETFフローも▲140百万ドルと振るわず、5営業日連続の流出となったこともありじりじりと値を下げ始めた。

金曜日の海外時間に入ると重要なサポートである6万4000ドルを割り込み、米経済指標が若干強めで米株が上昇すると一旦6万4000ドル台に値を戻したが、米株が失速するとドル買いの流れの中で再び6万3000ドル台に値を落とした。

しかし、スタンダードチャータード銀行が暗号資産のトレーディングデスクを立ち上げたとの報やETH ETF申請各社がローンチに必要な修正書類を再提出したといった好材料もありダブルボトム気味に6万4000ドルに値を戻したが、金曜日のETFフローも▲106百万ドルと6営業日連続の流出となったこともあり、6万4000ドル台半ばで神経質な展開が続いた。その後、週末の世論調査で仏極右勢力が優勢となったリスクオフやハッシュレートが急落し半減期後最低水準を更新する中、今朝方BTCは失速、一時6万3000ドルを割り込んだ。


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