仮想通貨市場
仮想通貨市場時価総額は、先週11日に大幅な下落を記録し、翌12日には一時的に2000億ドルの大台を割り込みました。
その後は2007億ドルから2039億ドルの狭いレンジで推移しています(第1図)。
【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート】
出所:coimarketcapより作成
ビットコイン(BTC)
10月8日に13日、55日移動平均線を上抜けし4本の移動平均線を全て上抜けしたビットコイン(BTC)の対ドル相場は、翌9日から11日まで下落に転じ、一気に全ての移動平均線を下抜けました。
直近一週間では、10日に13日移動平均線が21日移動平均線を割り込み、14日には同移動平均線が34日移動平均線を割り込むという2つのデッドクロスが出現しています。
相場は11日、心理的節目となる6300ドル付近で一旦下げ止まった格好となっており、足元同水準から若干の反発を記録しています。
【第2図:BTC対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Bloombergより作成
10月8日から10日にかけては、終値が一目均衡表雲の下限付近で推移しましたが、今回は雲に相応の幅があったこともあり雲の上抜けに失敗しています(雲の幅が大きければ大きいほど抵抗力が増すと考えられます)。
また、14日には均衡表が逆転(転換線の基準線下抜け)し、本日15日には遅行線も逆転しています(遅行線の実体線下抜け)。
この先は、10月26日と30日に雲のねじれが発生していることから、月末にかけて相場の方向感に変化が現れてくることが期待されます。
【第3図:BTC対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Bloombergより作成
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)の対ドル相場は、10月4日から8日にかけて緩やかな上昇(+7.23%)を記録し、34日、21日、13日移動平均線の上抜けに成功しました。
8日の終値(231ドル)は心理的節目となる230ドルを上抜けましたが、翌9日より相場は下げ足を速め、12日終値(198ドル)は心理的節目となる200ドルをおよそ1ヶ月ぶりに割り込みました。
この間に13日移動平均線が21日、34日移動平均線を割り込みデッドクロスが出現しています。
【第4図:ETH対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Bloombergより作成
一目均衡表では、遅行線と均衡表が逆転、さらに、11日には実体線が雲下限を割り込みました。
相場はここ数日、細かい値幅で心理的節目となる200ドルラインを挟む値動きとなっています。
【第5図:ETH対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Bloombergより作成
リップル(XRP)
9月25日に全ての移動平均線がゴールデンクロスを示現し強気相場に突入したリップル(XRP)の対ドル相場は、10月2日より下落に転じ、現在までに13日、21日、34日移動平均線を割り込みました。
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ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供
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