11月2日に大手仮想通貨取引所のバイナンスとロジャー・バー氏がCEOを務める仮想通貨情報サイトのBitcoin.comが、今月15日に予定されているビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークにおいて、Bitcoin ABCのアップデート案を支持すると発表。
さらに、3日にはコインベースがBCHのハードフォークをサポートするとの声明を発表しました。
これらの発表により、BCHは2日から4日にかけ価格が急上昇し、週末は他の主要通貨でもつられるように価格上昇が確認され全面高となりました。
それでは、今週も各主要通貨のチャートを見ていきましょう。
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)の対ドル相場は、10月27日から29日かけて心理的節目となる6500ドルと6400ドルを割り込み、29日の終値(6330ドル)は移動平均線との乖離率を-2.94%まで広げました(第1図)。
翌30日からは上昇に転じ、11月3日には6400ドルの上抜けに成功し、5日には13日移動平均線の上抜けにも成功しています。
足元、13日移動平均線がデッドクロスを示現していますが、残りの21日、34日、55日移動平均線が収斂(れん)していることから、依然として相場の明確な方向感が定まらない状況が続いていると言えそうです。
【第1図:BTC対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Bloombergより作成
一目均衡表では、先週に引き続き均衡表が逆転(転換線の基準線下抜け)しており、10月29日には遅行線も逆転しました(第2図)。
10月11日に価格が急落したことで、明日には遅行線が好転する可能性がありますが、10月15日には価格が急騰したため、一時的な弱いシグナルとなることも指摘されます。
もっとも、この先は雲下限が足元の6475ドル水準から9日には捻れを伴い6944ドルまで上昇していることから、抵抗力が相応に弱くなることが期待されます。
【第2図:BTC対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Bloombergより作成
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)の対ドル相場は、10月16日に4本全ての移動平均線がデッドクロスを示現し、17日からは13日移動平均線に沿って下落する格好となりましたが、11月4日には13日、21日、34日移動平均線を一気に上抜けました(第3図)。
一方、4本の移動平均線は依然デッドクロスを維持しています。
【第3図:ETH対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Bloombergより作成
一目均衡表では、先週に引き続き均衡表と遅行線が逆転していますが、明日には遅行線の好転が視野に入ります(第4図)。
相場は11月4日に転換線の上抜けに成功し、終値(212.78ドル)を基準線付近(215.48ドル)につけました。
今週は、55日移動平均線(213.59ドル)、一目均衡表基準線(215.48ドル)、一目均衡表雲下限(216〜218ドル)が上値目途となりそうです。
【第4図:ETH対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Bloombergより作成
リップル(XRP)
リップル(XRP)の対ドル相場は、10月29日に13日、21日移動平均線を割り込みましたが、翌30日からは上昇に転じ、31日には21日移動平均線、11月1日には13日移動平均線の上抜けに成功しました(第5図)。
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