仮想通貨市場はよくITバブルと比較されて語られますが、そのITバブル崩壊から現在ではeコマースを代表する企業となったのが米アマゾンです。
同社は昨年、AWS(Amazon Web Services)とのブロックチェーン領域への共同参入を取りやめましたが、先日開かれたAWS re:Invent 2018で2つのブロックチェーン技術を用いた新サービスを発表しました。
AWSはクラウドサービスプラットフォームを初めとしたITインフラを提供しており、国内ではANA、海外ではNetflixなどがそのサービスを導入しています。
今回はAWS re:Invent 2018で発表された2つの新サービスがどのようなものなのか、その利用可能性について解説します。
アマゾンが提供するブロックチェーンソリューションとは
・ユーザビリティーの向上をもたらす「Amazon Managed Blockchain」
AWSが提供するAmazon Managed Blockchainは、数回のクリックで容易にスケーラブルなブロックチェーンネットワーク構築・管理が可能なサービスとなっています。
オープンソースフレームワーク(※1)の「Hyperledger Fabric」または「イーサリアム(Ethereum)」が選択可能となっていますが、現在はテスト版ということで「Hyperledger Fabric」のみが利用可能になっています。
このサービスは、数百万のトランザクションを実行する数千のアプリケーションの要求に合わせて自動的に拡張されるため、アプリやサービスのスケーリングにかかる開発コストの削減などをもたらしてくれます。
アクセス制御用の証明書を管理することもでき、新しいメンバーをネットワークに招待することができます。
また、ブロックチェーンネットワークのアクティビティを、次に紹介するAmazon Quantum Ledger Database(QLDB)にコピーでき、アクティビティ分析を用いたトレンドの把握も可能となっています。
※1プログラミングにおけるソフトウェア開発基盤のこと。
<本記事ご協力>
ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供
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