2018年9月、台風21号に続いて台風24号が日本列島に襲いかかり、台風が原因の停電が発生しました。

それに加えて、北海道では地震によって発電所がダメージを受けてしまい、北海道全域でブラックアウトという大規模停電が発生してしまいました。

停電というと、マイナーとって心配なのがマイニングリグへの影響です。

マイニングリグは、常に電源が供給されて稼働していることで仮想通貨の採掘が可能になるので、停電によって動作が止まってしまったら当然ながら採掘も行われません。

そればかりか別の問題もあるので、マイニングと大規模停電の関係について解説したいと思います。

大規模停電で日本国内の個人マイナーが被害を被った

台風や地震による大規模停電は、当然ながら日本国内で個人的にマイニングをしている人たちの採掘も止めることとなりました。

パソコンレベルで取り組んでいる人ならともかく、マイニングリグを組み立てて本格的に自宅マイニングをしている人にとっては、停電で採掘が止まることの影響はより大きかったことと思います。

決して安い投資ではないマイニングリグを構築し、高額の電気代覚悟で採掘をしているのですから、それが動かないとなると死活問題です。

しかも、自宅でマイニングリグを運用している人にとっては、大規模停電によるもうひとつの問題が浮上します。

懸念される、マイニングリグへのダメージ

サーバーコンピューターを設置しているデータセンターには、UPSと呼ばれる非常用の無停電電源装置があります。

万が一停電や事故などでサーバーへの電力供給が止まってしまったとしても、この装置が作動してしばらく運用を続けられるようにできています。

もちろん、マイニングファームも然りです。

なぜ、このような無停電電源装置があるのかと言いますと、マシンへのダメージを避けるためです。

ご存じのように、パソコンはきちんと終了の操作をしないと本体が壊れてしまうと警告されています。そのためにWindowsやMacなどのパソコンには終了機能があります。

しかし、突然の停電が起きるとこうした操作をする猶予もないままに突然動作が停止します。もし停電が起きる瞬間にハードディスクの読み書きをしていたら、最悪です。

ハードディスク上のデータを読み書きするヘッドが当たったまま止まってしまうので、かなりの確率でハードディスクにダメージを与えてしまいます。

レコードに例えるなら、再生中に停電が起きてしまい、レコード針が円盤に乗ったままになっているようなもの。

マイニングリグが稼働中に停電が起き、終了操作もままならないままにハードディスクを破損させてしまったら・・・

考えただけでもゾッとしますが、実際に停電でマイニングリグが壊れてしまったという事例は相当数あるようです。

停電によって採掘が止まってしまうこともリスクですが、肝心のマイニングリグが壊れてしまうのはもっと大きなリスクです。

マイニングリグを停電から守るには

データセンターやマイニングファームは安定稼働が絶対条件なので、非常用の電源システムによって停電時でも稼働を続けられるように設計されています。

停電が長引いて非常用電源がもたないという場合であっても、安全にマシンを終了して通電を待つようにできています。

停電即停止という環境で運用するよりもマイニングファームで採掘をする方が安全であることは言うまでもありません。

もちろん、自宅マイニングであっても無停電電源装置を使えば突然の動作停止を免れることができます。

決して安いものではありませんが、マイニング投資の一部と考えられる人であれば導入の価値があります。

地震は突然やってくるので備えようがありませんが、台風は事前に備えることができる災害です。

停電のリスクが高まっているのであれば、台風が通過するまではマシンを終了させておくのも有効な対策です。

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