ビットコインキャッシュ(BCH)の対ドル相場は先週、12日高値(136.92ドル)と13日安値(121.37ドル)の狭いレンジ内で推移していましたが、本稿執筆時点(14:00)ではレンジ下限を割り込んでいます。
移動平均線&RSI
13日と21日移動平均線は、それぞれ16日と18日に34日移動平均線を割り込みました(第1図)。
先週と比較して、移動平均線は拡散していますが、相場は依然4本の移動平均線の下で推移しており、乖離率は-7.16%となっています。
RSIは足もと37.8%で推移しています。
【第1図:BCH対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
一目均衡表
一目均衡表では、先週に引き続き均衡表が逆転しており、15日には遅行線も逆転しました(第2図)。
相場は、15日に雲(抵抗帯)下限を割り込みました。
14日から16日にかけては雲下限が引き上げとなっていましたが、相場は上値が重い展開が継続しています。
また、20日には転換線がレジスタンスとなり相場が押した格好です。
【第2図:BCH対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、先週より一定の幅を維持しながら下方に向かって推移しています(第3図)。
相場は、20日にロワーバンド-1σの上抜けに失敗し、依然としてバンドウォークをしながらの下落トレンドとなっています。
【第3図:BCH対ドルチャート〈ボリンジャーバンド(20、±1σ、±2σ)〉】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
出来高&トレンドライン
出来高は、足もと低下基調となっており、先週は小商いとなりました。
注目は、本日の終値が出来高の増加を伴いながらレンジ下限(13日安値:121.37ドル)を割り込むか否かとなります。
もし、レンジ下限のブレイクアウトに出来高の増加が伴えば、確度の高いブレイクアウトとなり、明確な下降トレンド復帰のサインとなります。
【第4図:BCH対ドルチャート(出来高&トレンドライン)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
チャートポイント一覧
本日の相場は、まさに下降トレンド復帰一歩手前と言った状況にあり、終値が明確にレンジ下限を割り込み出来高も増加すれば、節目となる110ドルや、ボリンジャーロワーバンド-2σ(107.58ドル)周辺まで一気に相場が押すことも予想されます。
足もとのチャートポイント一覧は以下の通りになります。
【第1表:チャートポイント一覧(ドル)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
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