イーサリアムクラシック(ETC)の対ドル相場は、16日に短期下降トレンドラインを上抜けしましたが、その後は上値の重い展開となり狭いレンジ内で推移しています。
移動平均線&RSI
13日と21日移動平均線は、それぞれ19日と25日に55日移動平均線を割り込みデッドクロスを示現しています(第1図)。
一方、長期的にチャートを見ると、4本の移動平均線は足もと収縮しており相場が様子見になっていることを示唆しています。
こうした状況では、相場が次のトレンドに向けエネルギーを溜め込んでいることが指摘されます。
相場は、10日に4本の移動平均線を全て割り込みました。
10日以降は55日移動平均線と13日移動平均線が重石となり上値を抑えられています。
RSIは足もと41.8%で推移しています。
【第1図:ETC対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Trading ViewのETC/USDチャートより作成
一目均衡表
一目均衡表では、先週に引き続き均衡表と遅行線が逆転しています(第2図)。
相場は19日に雲(抵抗帯)下限を割り込んだ後、転換線がレジスタンスとして機能し上値の重い展開が続いています。
一方、転換線や基準線の向きを見てもわかるように相場は大きく下落することもなく方向感を示せていません。
この先は、雲のねじれのある2月5日周辺まで方向感に欠ける展開が予想されます。
【第2図:ETC対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Trading ViewのETC/USDチャートより作成
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは20日周辺から収縮に向かい、足もと幅がかなり狭くなっています(第3図)。
相場は22日に-1σを上抜けし、26日にはセンターライン(20日移動平均線)をタッチしましたが、同水準がレジスタンスとなり反落した格好です。
現在はバンドが収縮している上、相場がセンターラインの下で推移していることから下放れるリスクも指摘されます。
【第3図:ETC対ドルチャート〈ボリンジャーバンド(20、±1σ、±2σ)〉】
出所:Trading ViewのETC/USDチャートより作成
出来高&トレンドライン
出来高の水準は先週より一段と低下しています(第4図)。
相場が安値圏にあるとはいえ、出来高が増加しない限りレンジ(第4図内青線)から上昇トレンドに入る可能性は低いと考えられるので、この先も出来高の増減には注意を要します。
【第4図:ETC対ドルチャート(出来高&トレンドライン)】
出所:Trading ViewのETC/USDチャートより作成
チャートポイント一覧
相場が横ばいとなり様子見ムードとなっていますが、足もとボリンジャーバンド-1σ(4.235ドル)やレンジ下限(1月15日安値:4.161ドル)
周辺で推移しているため、これらのチャートポイントを死守できるか注目されます。
足もとのチャートポイントは以下の通りになります。
【第1表:チャートポイント一覧(ドル)】
出所:Trading ViewのETC/USDチャートより作成
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