海外メディアForbesが2025年にアップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、エヌビディア、テスラ、メタといったいわゆる「マグニフィセント・セブン」がビットコインを保有する可能性があると指摘しました。これらの企業の現金準備金は6,000億ドル以上にのぼります。
Forbesは上記予想の根拠として、米国財務会計基準審議会(FASB)が先日発表した仮想通貨の新たな会計基準を挙げています。
この新基準において、企業は期ごとに保有する仮想通貨を公正市場価値で報告できるようになります。従来は仮想通貨が無形資産とみなされていたため、購入価格が市場価格を下回った場合は減損損失を計上する必要があり、その一方で未実現利益の認識は禁止されていました。このため、企業のバランスシート上で保有される仮想通貨の価値は正確に測れないという課題が指摘されていました。
2024年12月15日以降に適用される新基準は、より正確な財務報告を可能にし仮想通貨を企業の財務にとってより魅力的な資産にするだろうとForbesは述べています。
企業がビットコインを保有するその他の理由として、同メディアは「インフレヘッジ」「準備金の多様化」「ビットコインのポテンシャルの利用」「技術的リーダーシップの強化」なども挙げています。
現在、マグニフィセント・セブンの中でビットコインを保有しているのはテスラのみです。最新データによると同社は約9720BTC(約1437億円相当)を保持しています。
ETF運用会社や取引所を除くとこの保有量は企業が保有するビットコインの規模としては上位5位以内に入りますが、テスラの時価総額やビットコイン保有量トップのMicroStrategy社と比較すると、その規模はまだ小さいと言えます。
MicroStrategy社は12月23日にも新たに5262BTCを追加取得したと発表し、現在約444,262BTC(約6.5兆円相当)を保有しています。
MicroStrategy has acquired 5,262 BTC for ~$561 million at ~$106,662 per bitcoin and has achieved BTC Yield of 47.4% QTD and 73.7% YTD. As of 12/22/2024, we hodl 444,262 $BTC acquired for ~$27.7 billion at ~$62,257 per bitcoin. $MSTR https://t.co/asDGerBV7q
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) December 23, 2024
MicroStrategy社のマイケル・セイラー氏は、マイクロソフトに対してビットコイン保有戦略を提案。また、米シンクタンクNational Center for Public Policy Research (NCPPR)も、Microsoftの年次総会での提案の中でインフレヘッジを目的としたビットコインの保有を求めていました。しかし、今月実施されたマイクロソフトの株主投票ではこの提案は否決されています。
仮想通貨取引所におけるビットコインの準備金の量は、特に今年の現物型ビットコインETFの登場以降、大幅に減少傾向にあります。
米国を主導するテクノロジー企業によるビットコインの保有が進んだ場合、これらの傾向はさらに加速する可能性があります。
記事ソース:Forbes
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