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米国の大手暗号資産取引所コインベースは、証券取引委員会(SEC)と訴訟の取り下げに関する予備的合意に達したことを発表しました。この合意はSECの委員(コミッショナー)による投票を条件としており、正式な決定は来週にも下される見通しです。
コインベースを巡るSECの訴訟は、2023年6月に未登録証券の取り扱いや無許可営業を理由として提起されたものです。コインベース側は一貫して違法性を否定し最高裁まで争う構えを見せていました。しかし、SECの新たなリーダーシップのもと暗号資産規制の方針が変化している可能性が浮上しています。
コインベースは今回の合意について「SEC側の降伏」と強気の姿勢を見せています。主席法務責任者ポール・グレーワル氏は「当社は何も差し出していない。降伏したのはSECの方だ」と述べました。また、コインベースCEOブライアン・アームストロング氏も「罰金は一切支払わない。規制攻撃は終わり、米国で明確なルール作りが始まる重要なシグナルだ」としています。
コインベースの株価は一時4%以上急騰しました。ただし、SECが依然としてバイナンスやKrakenを巡る訴訟を継続しているため、規制の全体像が明確になるには時間がかかる可能性があります。
情報ソース:Politico
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