ビットコインが心理的節目とされる80,000ドルを割り込み、一時76,000ドル台まで急落しました。直近24時間では2.42億ドル相当のビットコイン先物ロングポジションが清算されています。
主要取引所であるCMEやBybitを中心に先物ポジションにおける未決済建玉(OI)は3.6%ほど減少し、トランプ大統領誕生までの一連の強気相場の形成が開始された昨年2024年11月の水準まで戻っています。
さらなる下落の可能性はあるのか?
今回の下落が今後も続くかどうかについては、複数の専門家が意見を述べています。著名トレーダーのXO氏は、昨年から機能している水準として73,000ドル台や52,000ドル台の水平ラインを頭に入れておく必要があると指摘しました。

ビットコインのチャートとXO氏が指摘した2つの水平ライン
同氏は「このまま同価格帯(73,000ドル台や52,000ドル台のライン)まで下がると考えているわけではない」と前置きしながらも、これらの水準が過去に重要なサポートやレジスタンスとして機能してきたことは事実であり、引き続き注意が必要だとコメントしています。
トランプ大統領は先日、ダークウェブ「シルクロード」から押収したビットコイン(198,109BTC)を国家の戦略的準備金として売却しない取り組みを示唆する大統領令に署名しました。しかし、新たにビットコインを購入していく明確な意思や戦略が示されていません。
現物型ビットコインETFの資金フローでは、一部を除き過去1ヶ月間にわたり資金流出が続いている状況です。

米国の現物型ビットコインETFにおける資金フロー推移|画像引用元:SoSoValue
市場は引き続き乱高下が予想され、投資家はリスクマネジメントに重点を置いた資産運用を行うことが求められます。今回の大幅下落が一時的な調整にとどまるのか、さらなる下落へとつながるのかは未知数ですが市場参加者は今後の動向を注視する必要がありそうです。
記事ソース:Coinglass、Youtube、SoSoValue
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