
トランプ大統領が4月9日、世界各国との「相互関税」を一時停止する方針を示し、90日間の関税猶予を発表しました。
同時に、暫定的に10%の関税率を設定することで、これまでほぼ全ての輸入品を対象に高い関税を課すと脅していた強硬姿勢を和らげた形です。これにより世界的な貿易摩擦の緊張が緩和されるとの見方が広がり、投資家心理が大きく改善しました。
この方針転換を受けて仮想通貨市場は大きく動き、ビットコインがトランプ大統領の発表前は74,500ドル前後で推移していたところ、発表直後に約7%の急伸を見せ、一時83,000ドルまで上昇しました。
さらに株式市場でも、暗号資産に関連する企業の株価が顕著に上昇しました。米国最大手の暗号資産取引所であるコインベースは、およそ19%もの株価上昇。また、ビットコインを大量に保有していることで知られるStrategy社は24%の上昇を記録しました。
今回の大幅な価格上昇は、貿易政策の不透明感が後退し世界経済が後押しを受けるとの見立てが背景にあると考えられています。一方で、この90日間の猶予が終了した時点で貿易摩擦が再燃する可能性もあるとの指摘もあり、予断を許さない市況と言えるでしょう。
情報ソース:Investopedia
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