
ペンシルベニア州のNFTトレーダー、ウェイロン・ウィルコックス氏が、著名なNFTコレクションである「CryptoPunk」の売却によって得た所得をIRS(米国内国歳入庁)に過少報告した罪で有罪を認めました。
ウィルコックス氏はNFT市場がブームの頂点にあった2021年から2022年にかけて、保有していた97点のCryptoPunk NFTを売却し、これにより合計で1300万ドル以上の収入を得ていました。しかし、同氏はこの莫大な利益を税務申告書で適切に開示せず、結果として約330万ドルの税金の支払いを不正に回避しました。
ウィルコックス氏には最高で懲役6年の刑が科される可能性がありますが、有罪答弁を行ったことにより実際の刑期はこれよりも短縮される可能性が高いと見られています。
この事件は、IRSによるNFT取引に対する具体的な執行措置が強化されたことを明確に示しています。これまでIRSは仮想通貨全般に関する税務ガイダンスを示してきましたが、本件は特定の高額NFT取引を対象とした具体的な脱税事例であり、「NFT売却からの脱税に関する初の主要事例」として注目されています。
さらに今回の訴追成功は、ブロックチェーン取引が持つ固有の透明性と追跡可能性を浮き彫りにしました。今回の事件は、NFT取引に伴う納税義務とコンプライアンス違反がもたらす潜在的な法的リスクを改めて浮き彫りにしたものと言えるでしょう。
情報ソース:The Block
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