
大手暗号資産取引所コインベースが発表した月次の市場見通しレポートが、いわゆる「暗号資産の冬」の到来を示唆している可能性があるとして注目されています。しかし、同レポートは短期的な逆風に言及する一方で、2025年後半の市場回復には楽観的な見方も示しています。
レポートによると、ビットコインを除く暗号資産全体の時価総額は、2024年12月に記録した高値である1.6兆ドルから41%という大幅な下落を見せ、2025年4月中旬時点では9500億ドルまで減少しています。これは前年の同期間と比較しても17%低い水準であり、過去の強気相場であった2021年8月から2022年4月までのほとんどの期間よりも低いレベルです。
また、市場の成長に不可欠なベンチャーキャピタル(VC)による資金調達も、依然として低調です。2025年第1四半期のVCファンディングは前の四半期からは増加したものの、市場がピークにあった2021年から2022年の水準と比較すると、未だに50%から60%も低い状況が続いています。
これらの複合的な要因を踏まえ、レポートはデジタル資産市場の短期的な見通しについて、「今後4~6週間程度は引き続き慎重なスタンスを取ることが正当化される可能性がある」と結論付けています。
しかしながら、中長期的な視点では回復への期待も示されており、「暗号資産価格は2025年第2四半期の中盤から後半にかけて底を見つける可能性がある」と予想されています。
情報ソース:Coinbase
The post 「暗号資産の冬」がついに到来? 下半期回復に期待も|コインベース最新市場レポート appeared first on CRYPTO TIMES