世界最大の資産運用会社であるブラックロック（BlackRock）が、USDCの発行元であるサークル社の新規株式公開（IPO）において売り出される株式の10%を取得する意向であることが明らかになりました。また現物型ビットコインETFなどで知られるArk Investも、サークル社の株式1億5000万ドル相当の取得を計画していると伝えられています。
サークル社は今回のIPOを通じて6億2400万ドルの資金調達を目指しています。同社は5月27日、クラスA普通株式2400万株の売り出し計画を発表しました。この売り出しには同社が新たに発行する株式に加え、共同創業者兼CEOのジェレミー・アレール氏を含む既存株主が保有する株式も含まれる予定です。
サークル社が発行するUSDCは5月29日時点で時価総額が612億ドルに達しており、テザー社が発行するUSDT（時価総額1530億ドル）に次いで市場第2位の規模を誇るステーブルコインです。
大手金融機関によるステーブルコイン発行企業への出資計画は、デジタル資産市場の成長と信頼性向上に対する期待の表れと見られます。特にステーブルコインは、暗号資産取引における基軸通貨としての役割や国際送金などでの活用が期待されており、大手機関投資家の関与は市場のさらなる発展を後押しする可能性があります。
情報ソース：Bloomberg
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