
リップル社の最高技術責任者(CTO)であるデイビッド・シュワルツ氏は、暗号資産XRPおよびXRPレジャー(XRPL)が目指す将来像を明らかにしました。
The XRPL is more than just XRP. There are stablecoins, there will be tokenized real world assets, loans of all kinds of things. A DEX doesn’t work with just one asset.
But XRP has a privileged place on XRPL. It’s the only asset that any account can receive. It’s the only asset…
— David ‘JoelKatz’ Schwartz (@JoelKatz) June 4, 2025
シュワルツ氏によると、リップル社が開発してきた技術は将来的に金融システム全体と見なせるほどの潜在能力を持っています。XRPLを基盤としXRPや米ドルに連動するステーブルコインのRLUSDなどを組み合わせることで、融資や投資、日常の支払いといった伝統的な金融サービスの広範な領域をカバーできると説明しました。これは、現在の銀行やフィンテック企業が提供するサービスをより高速かつオープンな形で実現する試みです。
この構想においてXRPLは多様な資産を扱うための基盤レイヤーとなります。今後はトークン化された現実資産やステーブルコイン、貸付市場などが導入される予定です。
一方で、XRPはこのエコシステム内で特別な位置を占めています。XRPはカウンターパーティー(取引相手)を必要としない唯一の資産ですが、全てのXRPLアカウントがデフォルトで受信でき、ネットワーク上の取引手数料の支払いに使用される唯一の資産でもあります。自動ブリッジングといった機能もXRPを中心に機能するため、新しいトークンが追加された後も構造的な優位性を持ち続けます。
ただしシュワルツ氏は、XRPLの有用性がXRPの現在の価格にどの程度反映されているかを測定するのは難しいと認めています。リップル社の技術的な方向性はXRPを中核としつつもそれに限定されない、分散化され、効率化された総合的な金融基盤の構築へと向かっているものとみられます。
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