
米国の現物イーサリアム(ETH)上場投資信託への資金流入が加速しており、市場の大きな注目を集めています。
資金流入のペースは顕著に加速。最初の30億ドルを達成するには216営業日を要しましたが、その後の10億ドルはわずか15営業日で流入しました。この期間は全取引日数の6.5%に過ぎませんが、これまでの流入額全体の25%を占めており投資家の関心が急速に高まっていることを示しています。
この流入を牽引しているのは、世界最大の資産運用会社ブラックロックが提供する「ETHA」です。ETHAは単体で54億ドル以上の総流入を記録。一方で、既存の信託からETFに転換したグレイスケール「ETHE」は同期間に42億ドル以上の資金流出に見舞われました。
しかし、最近ではグレイスケールの資金流出ペースが鈍化しており、これが全体の純流入額を押し上げる一因となっています。投資家はグレイスケールの2.5%という手数料率を避け、ブラックロックやフィデリティが提供する0.25%という低コストなETFに資金を移している傾向が見られます。
流入加速の背景には複数の要因が指摘されています。ビットコインに対するイーサリアムの価格回復、ステーキング報酬に関する税制の明確化、そして機関投資家がイーサリアムを単なる投機対象としてではなく、ポートフォリオの一部として組み入れ始めたことなどが挙げられます。
プロの機関投資家による本格的な参入の全容は、7月中旬に公開される四半期報告書で明らかになる見込みです。3月末時点での機関投資家の保有比率は33%未満にとどまっており、今後さらに市場が拡大する余地は大きいと考えられます。
情報ソース:SoSoValue
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