
暗号資産LIBRAを巡る集団代表訴訟で、米国の起業家でありケルシア・ベンチャーズ(Kelsier Ventures)社のCEOであるヘイデン・デイビス氏が、ニューヨークの連邦裁判所に任意で供述書を提出し自身の潔白を主張しました。同氏は詐欺やインサイダー取引への関与を全面的に否定しています。
この訴訟はLIBRAトークンの価格が急騰した後に暴落し、損失を被った米国の投資家らによって起こされました。デイビス氏は供述書の中で、価格暴落の原因はアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領がLIBRAを支持するSNSの投稿を削除したことにあると主張。大統領の投稿が当初プロジェクトへの関心を高めたもののその削除が詐欺であるとの噂を助長したと述べています。
デイビス氏はLIBRAプロジェクトの目的は投資家を欺くことではなく、アルゼンチン国内の中小企業や教育関連の取り組みを支援することだったと説明しました。また、ローンチ直前にトークンを大量購入して不当な利益を得たとされる「スナイパー」と呼ばれるインサイダーの存在は知らず自身も一切関与していないと否定しました。
さらにデイビス氏はニューヨークの裁判管轄権にも異議を唱えています。自身はニューヨークに居住しておらず事業活動も行っていないこと、またプロジェクトはアルゼンチンで考案・実行されたものであることから、法的手続きはアルゼンチンの裁判所で行うべきだと主張しました。
現在、この事件については米国とアルゼンチンの両国で調査が進行中です。アルゼンチン議会も問題を調査するための特別委員会を設置しており事件を巡る法廷内外の動きが続いています。
情報ソース:La Nacion
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