
破綻した暗号資産取引所FTXの管財人は7月23日、債権者に対する次回の支払いを9月30日頃に開始する予定だと発表しました。この支払いの対象者を確定する基準日は8月15日に設定されています。
今回の支払いは、承認された再建計画に基づき、「クラス5 顧客権請求」および「クラス6 一般無担保請求」の保有者が対象です。また、これまでの締め切り後に承認された少額請求も含まれます。支払いの管理はBitGo、Kraken、Payoneerの3社が担当します。
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支払いを受けるためには、債権者は事前に本人確認(KYC)や税務書類の提出といったすべての手続きを完了させる必要があります。
今回の支払いに向け、FTX財団は裁判所の承認を得て係争中の請求に対する引当金を19億ドル削減しました。これにより引当金は46億ドルとなり支払いのための追加資金が確保されました。
FTXは2022年後半に破綻して以来、資産の売却や訴訟を経て債権者への返済プロセスを進めてきました。今年に入ってからは、2月18日に始まった第2回返済ラウンドで5月30日に約50億ドルが支払われました。このラウンドでは、請求額が5万ドル以下の債権者に対し年率9%の利息を含めて返済が行われました。
FTX管財人は公式な手続きでウォレットの接続を要求することはないとして、債権者に対し詐欺への注意を呼びかけています。また、債権の譲渡については、基準日である8月15日までに公式な登録簿に反映されている必要があるなど厳格な手続きが求められます。
情報ソース:PRnewswire
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