
大手暗号資産取引所のコインベースが、英国で「Everything Is Fine」と題した新しい広告キャンペーンを開始しました。2025年の英国経済が直面するインフレや住宅問題をダークな風刺で描き、従来の暗号資産広告とは一線を画すアプローチとして注目を集めています。
If everything is fine, then don’t change anything at all.
But when the financial system isn’t working for so many people in the UK, it needs to be updated. pic.twitter.com/rL1EaKu12V
— Coinbase 🛡️ (@coinbase) July 31, 2025
この広告は広告代理店Motherと共同で制作されました。「Everything Is Fine」という穏やかなナレーションとは対照的に、映像では雨漏りで天井が崩れ、壁紙が剥がれ落ち、ゴミの中をネズミが走り回る様子がコミカルに描かれます。これは政府などの公式発表と、庶民が肌で感じる経済的な現実とのギャップを巧みに表現したものです。
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中でも象徴的なのは、裕福なカップルがコンバーチブルに乗り込み「ドバイに行くわ。この船から降りる時よ」と語る場面です。
これは英国から富裕層が流出している現状を風刺したものです。実際に調査会社ヘンリー&パートナーズによると、2025年だけで1万6500人の富裕層が英国を離れておりこの数字は前年の2倍以上に達します。
このキャンペーンは技術的な専門用語を並べて富を約束するのではなく、多くの人々が感じる不安をユーモアで表現することで共感を呼んでいます。この広告は、単に技術を説明するのではなく、文化を反映したストーリーで信頼を築くという暗号資産広告の新しい段階を象徴しています。
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