
サイバーセキュリティ企業のセンチネルラボは、YouTubeの教育コンテンツを装った巧妙な詐欺によって暗号資産ユーザーから90万ドル以上が盗まれていることを明らかにしました。この詐欺は偽の取引ボットに見せかけた悪意のあるスマートコントラクトを利用するものです。
詐欺師は自動取引ボット(特にMEVボット)の導入方法を解説するチュートリアル動画をYouTubeに投稿します。
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動画ではスマートコントラクト開発用の正規ツールを使うよう指示し視聴者を信用させます。しかし、外部からダウンロードさせるコードには罠が仕掛けられており、ユーザーがこれを実行するとウォレット内の資金が全て抜き取られる仕組みになっています。
詐欺師は信頼性を高めるために長期間使われているYouTubeアカウントを購入したり、AIで生成した動画を大量に作成したりする手口を用いています。AI動画は不自然な音声や硬い表情が特徴ですが、低コストでコンテンツを量産できる利点があります。
しかし、最も大きな被害を出した動画はAIではなく実際の人間が作成したものと見られており、より巧妙な手口の存在も示唆されています。
情報ソース:Sentinelone
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