市場心理の悪化にもかかわらずビットコイン（BTC）の価格は底堅く推移しており、10月の上昇相場「Uptober」への期待が高まっています。投資家のセンチメントを示す暗号資産恐怖・強欲指数は「極度の恐怖」レベルまで低下しましたが、BTC価格は心理的な節目である11万ドルを回復しました。
Fear returns to the market 😨
The Crypto Fear & Greed Index just dropped to 28—its lowest level in 6 months. pic.twitter.com/J4tcC3DvP5
— Maartunn (@JA_Maartun) September 29, 2025
暗号資産分析企業クリプトクオント（CryptoQuant）のアナリストによると、恐怖・強欲指数は8月の40から28まで低下しました。これはBTCが約8万ドルで取引されていた3月以来の低水準です。
市場心理の急激な悪化と時を同じくして、先週にはBTCが11万ドル、イーサリアム（ETH）が4,000ドルを割り込むなど、主要な暗号資産は大きく値を下げました。しかしこの下落は一時的なものに留まりました。
資産運用会社ビットワイズ（Bitwise）は現在の恐怖に支配された市場環境が底打ち局面を示唆している可能性があると指摘。同社によるとBTCは約10万8,000ドルで強力な支持線を維持しており、これは短期保有者の平均取得単価と一致する水準です。
また、歴史的にBTCのパフォーマンスが最も弱いとされる9月に3.7%の上昇を記録したことは市場の回復力の高さを示していると分析しています。
#Bitcoin short-term holder NUPL has rolled into loss territory, signaling stress among recent buyers.
STH capitulation events have historically marked periods of market reset, often laying groundwork for renewed accumulation.
🔗https://t.co/Jz7M1I1b7e pic.twitter.com/PKBlULo8hM— glassnode (@glassnode) September 29, 2025
この見方はオンチェーン分析企業グラスノード（Glassnode）のデータによっても裏付けられています。短期保有者が現在、含み損を抱えた状態で売却している兆候が見られます。このような動きは過去の相場サイクルにおいて市場がリセットされ、新たな買い集めの局面に入る前の底値圏で観測されてきました。
暗号資産取引会社QCPは、こうした価格の回復力を背景にトレーダーが「Uptober」の到来に楽観的になっていると述べています。永久先物市場ではレバレッジをかけた買いポジションが再び増加し、BTCの建玉も増加しています。
一方でQCPは、持続的な上昇トレンドが確立されるためには、BTCが11万5,000ドルの抵抗線を明確に突破する必要があると警告。オプション市場のデータもトレーダーが確信を取り戻す過程にあり、依然として慎重な姿勢を崩していないことを示しています。
The post 期待の「爆上げの10月」到来か？BTC正念場 appeared first on CRYPTO TIMES
