Bitfinexという仮想通貨取引所をご存知でしょうか。世界でも有数の取引高を誇る著名な仮想通貨取引所です。そのBitfinexがEOSブロックチェーン上に分散型の取引所を開設しました。この記事では、仮想通貨取引所BitfinexがつくったDApps、EOSfinex(イオスフィネックス)の概要や特徴、将来性について解説します。
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分散型取引所、EOSfinex(イオスフィネックス)の概要や特徴
EOSfinexの概要
EOSfinexは、2018年2月に仮想通貨取引所Bitfinexから発表されました。2月といえば、EOSのメインネット移行よりも前。EOSのメインネット移行を受けて開発が中止になるのではと噂されるなか、2018年9月にβ版がリリースされています。
Bitfinexはどんな仮想通貨取引所?
Bitfinexは香港を拠点とする仮想通貨取引所。過去にはビットコインのドル建て取引量において世界一となったこともあります。特徴としてよくあげられるのが、充実したレンディングサービス。このサービスを利用するためにBitfinexに登録している日本のトレーダーも少なくありません。2018年12月現在でも世界有数の取引所として知られています。
2017年8月にはイーサリアムを基軸通貨とする半分散型の取引所、ETHfinexを発表し、注目を集めました。
EOSfinexの特徴
EOSfinexの特徴としてまずあげられるのが、EOSブロックチェーンを活用してつくられた分散型の取引所であるという点です。
分散型の取引所は中央集権型の取引所(BinanceやbitFlyerなど)にくらべ、セキュリティ性が高いと言われています。これはブロックチェーンを利用して運営がおこなわれるから。
仮想通貨界隈でたびたび耳にするハッキング被害ですが、そのほとんどは取引所がターゲットとなっています。本来であればプロジェクトそのものを狙ったほうが、攻撃者にとってリターンが大きいのですが、それがされないのはブロックチェーンの安全性が認知・証明されているからにほかなりません。そんなブロックチェーンを活用して運営される分散型の取引所は、現行の中央集権型の取引所のウィークポイントを補う、新たなテクノロジーだと注目されています。
EOSfinexはその名前からもわかるとおり、EOSブロックチェーンを活用してつくられたDAppsです。基軸通貨にはEOSを採用、取引所利用にともなって発生する手数料などはすべてEOSで取引されます。
これまでDAppsというとイーサリアムブロックチェーンを活用してつくられることがほとんどでしたが、最近になってEOSブロックチェーンを活用したDAppsがつぎつぎ誕生しています。EOSブロックチェーンにはトランザクションの処理が早いというメリットがあるので、EOSfinexにおいても送金遅延などが軽減されるのではないかと期待が高まっています。
分散型取引所、EOSfinex(イオスフィネックス)の将来性や懸念点
特徴の項でも記載したとおり、DApps開発の中心は、イーサリアムブロックチェーンからEOSブロックチェーンへと移りつつあります。やはりこの背景には、EOSブロックチェーンの可能性が信じられていることがあるでしょう。EOSに注目が集まるにつれて、EOSfinexにも注目が集まっていく可能性があります。
EOSfinexの公式サイトによると、ロードマップは以下のようになっています。
- 2018年11月 オフィシャルβ版ローンチ
- 2019年1月 version1.0リリース
- 2019年3月 オープンソース化
このうち、オフィシャルβ版ローンチについては9月に前倒して発表されており、順調に開発が進んでいることがうかがえます。
Bitfinexは過去にイーサリアム基軸の半分散型取引所、ETHfinexを発表しており、2018年12月現在、取引所としてあまり知名度を得るにいたってないところを見ると、懸念点がないわけではありません。しかし、順調に開発が進んでいる点、アプリケーションプラットフォームとしてEOSに可能性がある点を踏まえると、将来性は十分にあると考えられるでしょう。
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