2018年4月に大手アダルト動画サイトPornhubが、Verge(XVG)と提携したという、センセーショナルなニュースが飛び込んできました。
これまで仮想通貨は、さまざまなサービスと提携し、決済手段として導入されてきました。しかし、アダルト向けのサービスと提携するというニュースに驚いた人もいるでしょう。
なぜ大手アダルト動画サイトの提携相手に、Vergeが選ばれたのでしょうか?この記事では、Vergeの秘密やその話題性にフォーカスして掘り下げます。
Verge(XVG)の概要
Vergeの秘密や話題性に触れる前に、Vergeの概要についておさらいしておきましょう。
Verge(XVG)の基本情報
コインの名称/Verge
ティッカー/XVG
時価総額/32,265BTC
総発行量/165億XVG
現在の発行量/152億XVG
Verge公式サイト:https://vergecurrency.com/
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
大手アダルト動画サイトPornhub(ポーンハブ)とは?
Pornhubはカナダのアダルト動画サイト。世界中のアダルトサイトの中で、最大手とも言われています。世界11の言語(※)に対応しており、1億人ものデイリーユーザーを有しています。動画は基本無料で閲覧できますが、一部有料のコンテンツもあります。Vergeとの提携により、有料コンテンツの決済をXVGで支払えるようになりました。
※日本語、英語、ドイツ語、オランダ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、チェコ語、ポーランド語、ロシア語の11か国語。
また、最近では慈善活動への参加も積極的におこなっています。2012年には「Save the Boobs!」というイベントを立ち上げ、乳がんの意識向上キャンペーンを打ち出しました。このキャンペーンでは、特定のカテゴリーで視聴された動画の視聴回数に基づき、ピンクリボン運動へ寄付を実施。75,000ドルもの金額が寄付された実績があります。さらに2014年には、環境の保全キャンペーンとして植林活動もおこないました。
Pornhubの提携相手になぜVerge(XVG)が選ばれたのか
Pornhubの提携相手になぜVergeが選ばれたのか、そこにはVergeの特徴が大きく関わってきます。
Verge(XVG)の特徴
Vergeには匿名性が高いという特徴があります。
仮想通貨では本来、誰と誰がどのように取引したのかがブロックチェーンに刻まれています。これは、取引情報が公開されることで改ざんされにくい特徴を持たせるためのものでした。しかし、取引情報が公開されることでプライバシーが守られないと問題視されている現状もあります。
これを解決するのが、Vergeの匿名性です。Vergeは、「Tor」や「i2P」と呼ばれる技術を活用し、送金元、送金先、取引内容、さらにはIPアドレスまで秘匿化しています。一切自分の情報を公開することなく、安全にやりとりできる技術を持っているのです。
アダルトコンテンツと匿名性は相性が良い
これまでの歴史を振り返っても、アダルトコンテンツと匿名性は相性が良いと言われてきました。昔であれば書店やレンタルビデオ店などで顔を合わせないと購入・利用できなかったコンテンツが、現在ではネットの普及により顔を合わせなくても購入・利用できます。クレジットカードなどを使えば、顔を合わせずに決済まで終えることも可能です。
このような経緯を踏まえると、未来の決済手段とも言える仮想通貨が、アダルトコンテンツの決済手段として取り入れられることは、自然な流れと言えます。その先駆けとして、最高レベルの匿名性を持ったVergeが選ばれました。
Verge(XVG)には他にも話題性のあるトピックが
Vergeには他にもさまざまなトピックがあります。その一部を紹介します。
西日本豪雨被災者への寄付に協力
2018年6月末から7月初旬にかけて起きた西日本豪雨。ニュースでも大きく取り上げられました。
大手取引所のBinance(バイナンス)はいち早く被災者への寄付の実施を表明。その寄付にVergeも協力しました。
仮想通貨決済システムPundiX POSにVergeが対応
Pundi X POSは、インドネシアのスタートアップ企業Pundi Xが提供するPOSシステム。東南アジアを中心に500店舗に導入されています。2018年8月、VergeはPundi X POSの対応通貨に追加されました。これにより、Pundi X POSが導入されている店舗でXVGによる支払いが可能となりました。
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