ケンタウロスワークスは二者間の報酬支払いをイーサリアムで決済できるWebアプリケーション『SCPay』を開発したと発表した。すでにケンタウロスワークスや、同社と提携している早稲田リーガルコモンズ法律事務所で報酬支払いの決済手段として導入されている。
開発の背景として、報酬を仮想通貨で支払いたいという企業のニーズの増加がある。一方で、仮想通貨での報酬支払いのプロセスは煩雑だ。二者間で取引用アドレスを用意して、あらかじめ相手方に通知し、法定通貨と仮想通貨との換算レート、そして決済の実行日を決めるといった手順を踏まなくてはいけない。
SCPayでは、これらの手順をスマートコントラクトに記述して支払いのプロセスを簡素化している。報酬を支払う側は、まずスマートコントラクトに仮想通貨を預託しておく。請求する側は法定通貨を単位にして請求を登録。支払う側に請求の通知が届き、拒否しなければ支払いが完了する。拒否できる時間は24時間(変更可能)となっており、仮想通貨に大きな価格変動が発生した場合などに拒否すれば差額によってどちらかが損失を被ることを回避できる。
今後は「毎月の定額の自動請求」「イーサリアム以外のERC20トークンでの支払い」といった機能に対応した上で、2018年中に有料サービスとして一般提供する予定。実証実験や開発のパートナリングに興味がある企業はケンタウロスワークスのホームページから問い合わせできる。
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