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EOS(イオス)がメインネット移行 ERC20やテストネットとの違いは?

2018/09/17 22:47
Coin7

2018年6月にメインネット移行を果たしたEOS(イオス)。いったい何がどう変わったのでしょうか?

この記事では、メインネットとテストネットの違いを踏まえ、EOSのメインネット移行について詳しく解説します。

EOS(イオス)の概要

コインの名称/EOS(イオス)

ティッカー/EOS

時価総額/504,221,385,736 JPY(2018年9月時点)

総発行量/10億EOS

現在の発行量/10億EOS(2018年9月時点)

EOSの公式サイト:https://eos.io/

メインネット、テストネットの違いとは?

EOSのメインネット移行について触れる前に、まず仮想通貨におけるメインネット、テストネットの違いについて説明します。この部分の内容については、EOSのみに限定される内容ではないので、ほかの通貨にも同じように当てはめて考えてください。

テストネットとは?

仮想通貨におけるテストネットとは、機能がきちんと動作するかを確認するテスト環境のようなものです。テストネットは、メインネットと独立して動いており、仮にエラーが起きたとしてもメインネットには干渉しません。そのため、なんの不安もなく、新たに実装したい機能をテストできます。

テストネット上においてもメインネット同様、通貨やトークンが発行されますが、テストネットで発行されたものには、メインネットとの互換性がありません。上記のとおり、テストネットというのは、動作確認のためにあるもの。基本的にアクセスができる人間も限られていますし、ここで発行される通貨やトークンには価値がありません。

メインネットとは?

一方で、メインネットは本番の環境です。メインネットで起こったエラーは、価値や流通にも大きく影響する上、場合によってはハードフォークをおこなわなければならなくなるケースもあります。よって、気軽にアップデートをかけられません。アップデートをおこないたい場合には、テストネットでテストし、問題がないことを確認してから、メインネットに実装するというフローを取るのが一般的です。

メインネット上で発行される通貨やトークンは、実際に価値を持つもので、フィアット(日本円などの法定通貨)と交換が可能です。

EOS(イオス)、メインネット移行の経緯

イーサリアムプラットフォーム(ERC20)から移行

EOSは2017年6月26日に公開され、ICOが実施されていました。ICOの期間は1年間です。もともとEOSはイーサリアムブロックチェーン上でひとつのDApps(分散型アプリケーション)として公開されました。この時点で、EOSはイーサリアムブロックチェーンを利用して動いていたので、EOSプロジェクト内にメインネットが必要ありませんでした。

このとき、ICOによって発行されたEOSは、資金調達のみを目的に発行されいます。決済機能などといった特別な機能を持ちませんでしたが、ホワイトペーパーに記載された内容が将来的に可能性があるとして、大きく価格を上昇させました。

成功を収めた1年のICOを経て、EOSはイーサリアムブロックチェーンから独立します。EOSはこれまでイーサリアムブロックチェーン上のプロジェクトでしたから、メインネットを持っていませんでした。イーサリアムブロックチェーンから独立するにあたり、新たにメインネットを構築。ようやくERC-20トークンではなく、ひとつの仮想通貨EOSとして動き始めました。

メインネット移行を果たしたEOSの今後

メインネット移行を果たしたEOSは今後、イーサリアムと同じくアプリケーションプラットフォームとして動いていくことが示されています。これはEOSブロックチェーン上にDApps(分散型アプリケーション)を構築できるという意味であり、2018年9月現在、既に多くのアプリケーションがEOSブロックチェーン上に誕生しています。

また、EOSにはイーサリアムの技術を上回る下記のような特徴もあります。

  • 高速なトランザクション処理能力
  • 手数料が無料
  • 評価されるDPoSアルゴリズムの採用

これらのことから見えてくるのは、イーサリアムに代わり、EOSが主要なアプリケーションプラットフォームとして認められていく未来でしょう。実際にここ最近の相場では、価格の底が見えないほど、イーサリアムは下落を続けています。もちろん市場全体の縮小もありますが、そのほかの通貨に比べてイーサリアムの下落はより顕著なのではないでしょうか?

一方でEOSは、さまざまな格付けで高評価を得ており、1歩ずつ着実に歩みを進めています。新しい時代のアプリケーションプラットフォームとして、EOSがそのほかのプロジェクトを牽引していく未来もそう遠くないのかもしれません。

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