SBIホールディングス<8473>の完全子会社で、仮想通貨交換会社を運営するSBIバーチャル・カレンシーズは16日、2019 年 6 月下旬(予定)より、仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)の取り扱いを廃止すると発表した。
取り扱いを廃止する理由としては、「BCH の時価総額が大幅に減少したこと」、「その結果、51%攻撃が実施され次に生成されるブロックの記録に不正な取引を配信する可能性が高まっており、ブロックチェーンの安全性に疑義が生じていると判断したこと」、「さらなるハードフォーク(機能更新を目的とした仕様変更))が行われ、価格が大きく下落する可能性を完全には否定できないこと」の3点を挙げており、投資家保護の観点に照らし、継続して取り扱うべきではないと判断したとしている。
今月15日には、中国の大手仮想通貨取引所バイナンスが、昨年のハードフォークによりビットコインキャッシュから分岐した仮想通貨「ビットコインSV」(BSV)について、上場を廃止すると発表した。さらにはこのニュースの後、クラーケンなど他の仮想通貨取引所もビットコインSVの上場廃止を検討していると報じられた。バイナンスはアルトコインの取引量が非常に大きく、同取引所のビットコインSV上場廃止は業界に大きな影響を与えるとみられていた矢先のSBIバーチャル・カレンシーズのビットコインキャッシュ取り扱い廃止となった。
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