仮想通貨リップル(XRP)の市場流通量が年初来でおよそ12億XRP増えていることが仮想通貨データサイトCoinMarketCap上のデータを比較したことでわかった。
リップル社が管理するエスクロー口座から毎月解放して市場流通などに公開しているXRPが加わった為だと考えられる。
XRPはの流通量は2018年末時点で約407億XRP、時価総額にしておよそ1.6兆円相当する。今回の12億XRP増加は、3%弱の増加となる。
未だ2019年のQ1レポートは公開されていないが新たに流通量が増えたXRPの数量が見えてきたデータ算出だが(四半期レポートは四半期を終えた翌月以降に出す傾向)、CoinMarketCapのXRP出来高データはリップル社の保有分をカウントしない算出方法を採用しているため、増減数はそのまま市場に流通したXRP量を示すものとして参考資料に利用することが可能となる。
仮想通貨XRPを基盤とする送金プロダクトを構築するリップル社のプロダクトの関係もあり、XRPの総発行数1000億の内、半数近くを保有している。
リップル社は市場への(心理的なものも含めた)影響を最小限に抑えるため、管理するXRPをエスクロー口座と呼ばれる一定時期にしか資金がアクセスできない方法で保管。毎月10億XRPのみをエスクロー口座から解放して、機関投資家や仮想通貨取引所などへ販売、売れ残ったXRPは再び口座にロックアップする仕組みを活用している。
また今年1月に公開されたQ4(日本換算第3四半期)分のレポートではリップル社がおよそ5億3500万ドル分(600億円)のXRPを2018年の間で売却していたことがわかっているほか、32%に当たる1億1700万ドル(約200億円)が機関投資家向けに売られていたことを公表している。また2018年の最後の3ヶ月では30億XRPがエスクローから解放されていたため、2019年に入り12億XRPしか市場流通量が増えていないことは過去の傾向からも少ないと捉えることもできる。
本稿執筆時点での仮想通貨XRPの市場流通量は、昨年末から増加しておよそ419億XRPとなっていることが伺える。
(記事提供:コインポスト)
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