ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

※広告非表示の他にも、みんかぶプレミアム会員だけのお得なサービスが盛りだくさん!

みんかぶプレミアムとは みんかぶプレミアム会員になる すでにプレミアム会員の方はログイン

米SECと戦闘態勢 仮想通貨の有価証券問題で初の告訴へ【フィスコ・ビットコインニュース】

2019/05/29 14:28
FISCO

2017年に独自の仮想通貨「Kin」のICOを行ない有価証券として米SECと会談を重ねていた人気メッセージアプリのKik財団が米SECを告訴して裁判に行く為の資金募集を開始したことが明らかになった。大手企業が仮想通貨業界を大きく影響している仮想通貨の有価証券の違いが明確化される過程で重要な動きとなる。

Kik社の独自仮想通貨「Kin」の経緯
Kikはカナダで開発された大手メッセージアプリで、2017年に独自のICOを通じて1億ドル(約110億円)の資金調達に成功していた。しかし資金調達完了から3日後から米SEC(証券取引委員会)から連絡を受け、独自通貨のKinが有価証券として該当するか判断する上でおよそ1年間会談を重ねた結果、SEC側は最終的に11月にKinが有価証券に該当するとの判断に到達した。

SEC側が有価証券であるという判断が下された後、Kik社は異例の「返答」を規制当局に送信、SECに対してKik社のICOプロジェクトが有価証券でない理由や背景などを説明。
またそれだけではなく、今年1月末には米SECの判断を上訴して裁判所で有価証券に該当するか決定を望む姿勢を示していた。

Kik社の創設者兼CEOであるTed Livingston氏は、米規制当局が未だに仮想通貨がどのような条件下で有価証券に該当するかの基準を明確に提供していないことを以下のように批判した。

Kin社にとってのみならず、業界全体がイノベーションより規制遵守に焦点を置く要因となっている。つまり、消費者やユーザーにとって最善を考えるのではなく、規制当局にどう思われるのかをより意識してしまう事態だ。

これはグローバルに競争していく上では大きなハンデとなる。今こそ規制の明記が必要で、そのためには裁判に行く必要がある。

米国において裁判事例は法令と同等の法的拘束力を持つため、Kik社の独自仮想通貨が有価証券に該当するかしないかは今後の大きな前例となる可能性が高い。そのため、未だに仮想通貨やICOプロジェクトなどにおける合法・違法のラインの明確化がなされていない米国においては注目度の高い規制面での動きとなる。

仮想通貨やブロックチェーンに係る米国の法律や規制に詳しいJake Chervinsky弁護士はKik社の規制面での動きが「今年起きる最も重要な仮想通貨規制の事例」と例え、SECのガイダンス発行やどのようなETF申請に対する判断より重要だと説明している。

「SEC側はデジタルトークンは有価証券であると主張を続けるが、実際に裁判で証明できるのかが注目ポイントとなる。」

さらに前述したLivingston氏はこの裁判事例は現在のハウェイテストと同等、もしくはそれ以上の前例となるだろうと予想した。

「この業界には新たな「ハウェイテスト」が必要だ。」

ハウェイテストとは、特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。いくつかのICOプロジェクトがこのテストスコアを計算して、トークンの「証券性」を検証している。

(記事提供:コインポスト)
CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。国内外の情報を迅速に捉え、考察も含めたオリジナル記事を配信しています。

<SI>

配信元: FISCO 株・企業報

暗号資産(仮想通貨)最新ニュース

NEW25/07/13 (日) 17:45

ビットコイン年末20万ドルへ?専門家が予測する強気相場の根拠

2025年後半の暗号資産市場はビットコイン(BTC)を中心に強気の見通しが広がっています。2025年1月のトランプ政権発足以降、米国の暗号資産に対する姿勢は大きく変化しました。前政権時代に提起された暗号資産企業に対する[...

25/07/13 (日) 17:45

【今日の暗号資産ニュース】ビットコインETF「IBIT」が史上最速で800億ドル達成、イーサリアム3000ドル突破

7月12日、ビットコイン(BTC)の価格は117,900ドル前後で推移しており、イーサリアム(ETH)は約2,960ドル、ソラナ(SOL)は約163ドルで取引されています。世界の暗号資産時価総額は3.76兆ドルで、ビット...

25/07/12 (土) 16:30

MiCAライセンスに抜け穴か、EU当局がマルタに警告

欧州証券市場監督局(ESMA)は、EUの暗号資産市場規制(MiCA)に基づきマルタ共和国が行っている暗号資産サービスプロバイダーのライセンス承認プロセスが不十分であると警告しました。報告書によると、マルタ金融サービス庁[...

暗号資産(仮想通貨)ニュースを全て見る

暗号資産(仮想通貨)最新コラム

NEW25/07/13 (日) 09:01

2025年7月13日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

7月13日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはMONA、下落率トップのはTezosでした。なお、過去7日間において、 Stellar が +66.66%と大きく上昇。

25/07/12 (土) 09:01

2025年7月12日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

7月12日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはStellar、下落率トップのはTezosでした。なお、過去7日間において、 Stellar が +54.27%と大きく上昇。

25/07/11 (金) 09:01

2025年7月11日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

7月11日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはHedera Hashgraph、下落率トップのはTezosでした。なお、過去7日間において、 Stellar が +26.00%と大きく上昇。

暗号資産(仮想通貨)コラムを全て見る

おすすめ仮想通貨取引所

  • Coincheck
    27種類の暗号資産が約500円から購入可能

    東証1部上場のマネックスグループの取引所 23仮想通貨へ約500円から投資可能!人気のアプリはダウンロード累計326万

  • DMM Bitcoin
    アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    FXサービスで培った使いやすく見やすいスマホアプリが特徴。チャート4分割やスピード注文で快適な取引を実現!

  • GMOコイン
    アルトコインを空売りできる取引所

    ビットコインFXのスプレッドが国内最狭水準で提供!いつでも買いたい時に買いたい値段で取引が可能