仮想通貨交換所ビットポイントが7月12日、仮想通貨の不正流出があったことを発表した。流出額は顧客からの預かり分の約25億円と同社が保有する約10億円の合計35億円になる見込み。
被害については補償する予定
ビットポイントは7月12日午前6時30分より緊急メンテナンスを実施することを発表していおり、同日午前10時30分から取引および送受金を含む全てのサービスを停止していた。
親会社の株式会社リミックスポイントが発表したプレスリリースによると、同社は現在、今回の流出について原因の究明と流出額の特定を行っているという。また、顧客からの預かり資産に被害が出ないよう補償する予定。
ビットコイン(BTC)を含む5種が流出か?
ビットポイントは取引を円滑に進めるため、一部の仮想通貨をホットウォレットで管理しており、今回はホットウォレットから不正流出したとしている。同社がホットウォレットで管理する通貨はビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)の5種。
事件の経緯としては、ビットポイントは7月11日午後10時12分ごろリップルの送金に関するエラーを感知。その後、午後11時39分ごろにリップルの不正流出を確認し、調査を開始した。翌12日の午前2時ごろにその他の仮想通貨の流出を確認し、同日午前6時30分に仮想通貨の送受金を停止していた。
参考
・当社子会社における仮想通貨の不正流出に関するお知らせとお詫び(第一報)
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