ブロックチェーン技術の導入コンサルティング事業を展開するBlockBaseは、デジタルアート企業のDiGITAL ARTISAN、MiraCreativeと共同で、3D全身スキャナーデータをブロックチェーンで管理し二次創作権を発行する実証実験を開始したことを発表した。
NFTで二次創作や商用利用を管理
全身3DスキャナーデータはDiGITAL ARTISANの開発する『Super Light Photo 3D Scanner』を利用して生成する。
生成された3Dデータの二次創作権証明書をBlockBaseがブロックチェーンに記載してトークンを発行するが、この際利用するトークンは代替不可能であるNFT(Non-Fungible Token)となる。
NFT保有者には、NFTに記載された使用許諾・ライセンス情報の範囲内で、データの改変、商用利用をする権利が保証される。
実証実験に至った背景として、VR、ARが普及するなかで3Dをはじめとするデジタルデータの著作権・肖像権保護やマネタイズの課題がある。簡単に複製されてしまうデータでは価値が担保できないため、ブロックチェーンの性質を利用して権利保有者や利用用途などを証明できるデータ活用を目指す。
デジハリ杉山氏、家入一真氏の3Dデータで実証実験
本実証実験では、著名人、クリエイター、エンドユーザーの3者をターゲットとする。活用方法は以下を想定している。
- 3Dデータを加工する技術を持つクリエイターがNFTを購入
- 3Dデータの商用利用が可能になる(動画やVRゲームでの利用)
- 3Dデータ自体に改変を加えることが可能になる
- クリエイターが、元のNFTの情報を継承した新しいNFTの発行も可能
実証実験で用いる全身3Dスキャナーには、デジタルハリウッド大学学長の杉山 知之氏がデータを提供する。今後は起業家の家入一真氏も全身3Dスキャナーデータを提供する予定だ。
今後、NFTと3Dデータの取引プラットフォーム『NFThree』をリリースする計画となっている。NFThreeを通じて、著名人とクリエイターのコラボレーションを生み出し、二次創作によるアプリケーションの制作を推進していく。
また、撮影者・加工者・被写体・ダンサー・声優などデジタルコンテンツ作成に携わった人のデータもコンテンツとして楽しめる世界観の実現を目指す。
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