南米のアマゾンで拡大する森林火災の問題を受け、アメリカのニューヨークに拠点を置くレインフォレスト・ファンデーション(Rainforest Foundation)が9月4日、仮想通貨コミュニティーに対して支援を呼び掛けた。
ビットコイン(BTC)など4通貨での寄付求める
レインフォレスト・ファンデーションのウェブサイトでは現在、ビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)のアドレスを公開して、寄付を募っている。その他の仮想通貨での寄付を希望する場合は、メールでの問い合わせに応じている。
今回のビットコインなどでの寄付受付開始は、非営利団体が仮想通貨での寄付を簡単に受け入れることを目指すザ・ギビング・ブロック(The Giving Block)とのパートナーシップにより実現した。
レインフォレスト・ファンデーションは仮想通貨を利用する理由として、同団体が仮想通貨との関わりがあると説明している。発表によると、同団体は2014年5月にビットシーズ(BitSeeds)という仮想通貨を開発。このコインはビットレックス(Bittrex)に一時上昇されたが、最終的には上手くいかなかったことを同団体は認め、引き続き仮想通貨とブロックチェーンの活用方法を模索していたと報告している。
ブロックチェーンを活用したパイロットプログラムも始動
またレインフォレスト・ファンデーションは、レーゲン・ネットワーク(Regen Network)と協業しブロックチェーンを活用したパイロットプログラムを開発中であることを発表。このプログラムでは、寄付者はアマゾン熱帯雨林での同団体の活動を追跡できるようになり、森林を守る地元コミュニティーには仮想通貨で報酬が支払われるという。
同団体で事務局長を務めるスザンヌ・ペルティエ(Suzanne Pelletier)氏は、「私たちには革新的な解決策が必要で、仮想通貨ユーザ以上に革新的な人はいない」とのコメントを発表している。
参考
・CRYPTOCURRENCY “HODLERS”: THE AMAZON RAINFOREST NEEDS YOU
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