フェイスブックが計画している同社の暗号通貨「リブラ」プロジェクトにおいて、金融面での鍵を握るカード会社大手のビザ、マスターカードは同計画への参加を再考していると、2日付米ウォールストリートジャーナル紙が報じた。
報道によると、両社は公にリブラプロジェクトを支援するというフェイスブックの要請を断ったという。そのほか、ペイパルやストライプも正式な支援に関して、まだ決定していないとブルーンバーグが報じている。リブラ協会の幹部は3日、ワシントンでの会合に招集されている。
フェイスブックは2020年6月にデジタル通貨の開始を計画している。しかし、フランスやドイツ政府が欧州でのリブラ運営阻止を公約するなど、フェイスブックがデジタル通貨を主要経済に食い込ませようとする努力は今のところ、政府、規制当局の高い壁にぶつかっている。
カタリストのひとつとなっていたリブラプロジェクトの実行が容易ではないとの見方が強まり仮想通貨市場にとりマイナス材料となったと見られる。ビットコインは2日1.6%安で、引き続き8000ドル台前半でのもみ合いとなった。
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