IBMが提供する食のサプライチェーンをブロックチェーン化するソリューション『Food Trust』は、海鮮食品メーカーのRaw Seafoodsと提携し、ホタテ貝の流通をデジタル化したことを発表した。
ホタテ貝の水揚げからレストラン提供までを透明化
今回の取り組みで対象となるのは、Danny Eilertsen船長が率いる漁業船団が調達を行ったホタテ貝となる。いつ、どこで水揚げされたか、手作業で等級分けされ、梱包され、輸送され、どこに出荷されたかをロット単位でブロックチェーンに記録する。
情報は衛星経由でアップロードされ、アップロードされた情報には販売業者、供給業者、小売業者、および販売時点の顧客を含む許可された関係者が閲覧可能となる。
対象のホタテ貝が提供されるレストランでは、顧客がアプリでQRコードをスキャンして情報を見ることができる。
消費者が口にするものの出どころを知る
背景となっているのは、消費者のほとんどが自分が口にしているものがどこでとれて、誰が加工しているかを知らないという課題だ。
IBM公式サイトによれば、80%の海産物が輸入されているものだという事実を米国の消費者のほとんどが知らないという。
同様の課題を解決する取り組みとして、Food Trustは世界最大手のコーヒー事業会社であるJACOBS DOUWE EGBERTS(ジェイコブズ・ダウ・エグバーツ)や伊藤忠商事と共同でコーヒーサプライチェーンのブロックチェーン化にも参入している。
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