世界各地で感染が拡大している新型コロナウィルスの発信源とされる中国の武漢市に、ブロックチェーンや仮想通貨関連企業が犠牲者支援のための寄付に名乗りをあげています。
仮想通貨取引所大手のバイナンスは、25日、1000万元(1億5千万ドル)の寄付をすると発表しました。
また、ブロックチェーンマーケティングサービスを手掛けるKrypitalも25日、武漢の犠牲者のために医薬品を集めるための慈善活動を開始したとのことです。
また、Krypitalは、寄付活動の透明性と効率の向上のためにブロックチェーン基盤の寄付システムを構築するとのことです。
同社は、イーサリアムブロックチェーン上でテザーの寄付を募るとのことです。
またApple社のティム・クックCEOも寄付を行う方針を示しています。
仮想通貨での寄付は現実的ではない?
バイナンスは、これまでにも多くの寄付を行っています。
西日本豪雨の被害者支援のために100万ドルを現金で寄付しています。
バイナンスのCZ氏は「仮想通貨で寄付を行うのは現実的ではない」とのコメントを出しています。
今回の現金での寄付の背景には、中国の仮想通貨に対する厳しい規制が関係していると考えられます。
一刻を争う状況下では、スムーズに換金できる方法を優先し、仮想通貨ではなくドルでの寄付が相応しいと判断したとみられています。
キャッシュレス化がさらに進めば、現金の寄付よりも仮想通貨での寄付のほうが重宝されるような時代が来るのも近いかもしれません。
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