日本の大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは6日、2020年3月12日に仮想通貨クアンタム(QTUM)の取り扱いを開始すると発表した。クアンタムは現在、国内の仮想通貨交換業者において取り扱いがなく、同社が国内初の取り扱いになる予定としている。
同社は2020年2月25日、クアンタムの取り扱いを開始すると発表していたが、同発表では取り扱い開始時期は明らかにされていなかった。今回の発表により開始時期が明らかとなった。対象サービスは、「コインチェック(ウェブ)およびコインチェックアプリにおける送金・受取・購入・売却」と「コインチェック貸仮想通貨(ウェブ)」としている。
コインチェックは元々、国内では取り扱い仮想通貨数が最も多く、取引量も多い人気の仮想通貨取引所だった。2018年1月、コインチェックに不正アクセスがあり、およそ5億2300万XEM(当時約5億ドル)が盗難される事件が起こった後で金融庁の業務改善命令などを受けて2018年4月には大手証券会社マネックスグループ<8698>の完全子会社となった。
2018年4月以降に経営体制を変更して取引業務を再開してからも、金融庁監督の下で可能な限り多くの仮想通貨を取り扱うという方針は変わらず、現在ではビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、イーサリアム(ETH)などの主要通貨の他に、ファクトム(FCT)、リスク(LSK)など11種類の仮想通貨を取り扱う。コインチェックが昨年5月に日本発祥の仮想通貨モナコイン(MONA)の取り扱いを開始した直後には、MONA価格が高騰した。
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