11日、警視庁は2人の男性を「仮想通貨ネム(XEM)を他の仮想通貨へ不正に交換」した容疑で逮捕した。日経新聞が報じた。
容疑者の2人は2018年2月から3月にかけて、仮想通貨取引所コインチェックから盗難されたネムだと承知していたにも関わらず、ネット上で匿名性を確保して違法な取引などが行われる闇サイト上で約2400万XEMを盗難者から受け取り、他の仮想通貨と交換したと見られている。
コインチェックからのネム不正流出事件は2018年1月26日に発生し、当時約580億円(約5.4億ドル)相当の仮想通貨ネムが盗難されていた。今回逮捕された2人が盗難者から得たネムの量は、盗難に遭った資産全体の約5%に相当するという。約2400万XEM は、2018年1月26日の流出当時のレートではおよそ23億円となる。容疑者の2人は、受け取ったネムを仮想通貨取引所でビットコインなど他の仮想通貨と交換することで数億円規模の差益を得た可能性があると報じられている。
警視庁ではまだネムを流出させた人物の特定には至っていないものの、盗難に遭ったネムの交換に応じた人物が他にも存在するとみて引き続き調査する構えだ。
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