ビットコイン価格は、日本時間4月3日の未明、主要取引所で6,900ドルから7,300ドルまで急騰しました。
現在は再7,000ドルを下回り6,900ドル付近で推移しています。
出典:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCUSD/
多くのトレーダーが6,900ドルレジスタンス突破を次の節目と見ていましたが、あまりにも急な7,300ドルまでの高騰に、テクニカルアナリストらが反応できなかったと見られています。
ビットコイン急騰の背景は?
ビットコイン価格は、1日で8,000ドルから3,600ドルまで暴落した3月12日に見られたように、しばしば大きな下落の流れに影響を受けやすいと言えます。
ビットコインはビットコイン先物市場の取引高の集中によって、過剰な価格動向を見せる傾向があります。
Bitwise Asset Managementのデータによると、検証時の24時間のスポットでのビットコイン取引高は、150億ドルにのぼるとのことです。
対照的にBitMEXでは直近24時間の取引高は290億ドルとのことでした。
バイナンス先物、OKEx、Huobi Bybit、Detibitでもまた、ビットコインやイーサリアムを含む主要トップ仮想通貨は、取引高の増加を記録しているとのことです。
先物取引では、トレーダーが1倍から125倍の範囲のレバレッジをかけることが典型的なパターンとされています。
レバレッジをかけているトレーダーは、市場が極度な乱高下に対して脆弱な状況になると、短期間で精算を行い市場から引き上げます。
暴落が起きる前、大部分のトレーダーはビットコインのロング(買い)ポジションをとっていました。
実際、BitMEX、Binance Future、Bitfinexでは60%以上の先物取引が買い注文でした。
買い注文の増加が続くとビットコインの売りが減少し始め、トレーダーはポジション調整のため成り行き注文で買わざるを得なくなります。
このような圧迫された状況がしばらく続いたことで、7,000ドルから7,300ドルまでの一時的な高騰が起きたと考えられます。
ビットコインと株式市場の動きが再び乖離
最近のビットコイン価格と米国株価には、乖離が見られ始めています。
米国の新規失業保険申請件数が2週間で1000万件に達したと報じられたにも関わらず、ビットコインは一時15%近くの上昇を見せました。
また、ゴールドは同期間に2%近く上昇しています。
逃避資産とされていた金や債権を含めた市場全体の資産の現金化の流れは大規模な金融政策の効果で、いったん過ぎ去ったとの見方が出ています。
トランプ大統領とサウジアラビアとロシアが、減産の方針で近く合意する見通しであることが明らかになると、2日の金融市場では原油先物相場でWTIが急反発しています。
また、米国式市場は原油価格の下げ止まりを受けて、エネルギー関連株が高騰しS&P500は3営業日ぶりに上昇に転じました。
依然として米国株式市場の景気懸念は継続しているものの、原油市場の急反発も含め、投資家がリスクを取りやすくなった状況は、ビットコインにとっても好材料に得ると言えます。
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