ビットコイン(BTC)から派生して2018年に誕生した暗号資産(仮想通貨)ビットコインSV(BSV)が、明日10日の午前10時~12時頃にかけて半減期(マイニング報酬として市場へ新規供給される量が半減するタイミング)を迎える。
正確には、ビットコインSVはビットコインキャッシュ(BCH)から2018年11月にハードフォーク(異なる仕様を採用して分裂)した暗号資産だ。大元のBCHが2017年8月にビットコインからハードフォークして生まれた暗号資産なので、BSV、BCHともビットコインを土台として誕生したコインと言うことができ、かつビットコインと同様に半減期を迎える。
BSVの価格は過去7日間で27.9%、過去24時間では0.06%上昇して足元216ドルで推移している。半減期前後には価格が乱高下するケースが多い。昨日21時台に半減期を通過したBCHの価格は半減期通過の直前となる19時台に277ドルから263ドルへと5%下落した。その後、BCH価格は9日午前9時台に一時272ドルまで回復したものの、足元では264ドル台で取引されている。ビットコインSVにおいても、半減期通過前後の価格推移が注目される。
ビットコインは来月5月11日に半減期を予定している。派生したコインであるビットコインキャッシュ、ビットコインSVが直前で半減期を通過する格好となるが、この2通貨のマイニング(新規通貨を発行する際に必要な計算作業)動向は本体ともいえるビットコインの価格やマイニングの動向に影響する可能性もあるため、この点も留意しておきたい。
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