セレス<3696.T>に注目したい。同社は成功報酬型のポイントメディア「モッピー」を運営するほか、関連会社に暗号資産取引所大手「ビットバンク」を擁する。また、ビットコインを使って海外の携帯電話用SIMに入金可能なサービス「Sobit(ソビット)」も手掛けており、巣ごもり消費拡大の恩恵を受けて足もとの業績が好調に推移している。
20年12月期連結営業利益予想は14億円(前期比59.1%増)と2期ぶりに過去最高益更新を見込んでおり、第3四半期(1~9月)の同利益が12億4800万円(前年同期比99.0%増)と通期に対する進捗率は89%に達している。通期業績予想は従来計画を据え置いており、上振れる可能性がありそうだ。子会社マーキュリーが今期中に暗号資産交換業が登録完了し来期開業を見込むほか、アフィリエイト市場の拡大に備えて、ポイントメディアへの投資を継続しており、更なる事業拡大を目指している。
出資先の東京通信<7359.T>が12月24日に東証マザーズへ新規株式公開(IPO)することが決まったことも追い風。株価は、足もとのビットコイン価格の上昇とともに上放れており、10月15日に付けた年初来高値の2560円奪回からの一段高が見込めそうだ。(れい)
出所:MINKABU PRESS