BadgerDAOは、DeFiエコシステムにおけるビットコインの普及加速を目指すプロジェクトで、ビットコイン運用に特化したコミュニティ主導の開発・提供を行うDAOである。2020年9月にローンチし、エアドロップなどで注目を集めた。BTCのペッグトークンに取り組んでいるプロジェクトは他に見受けられない。BadgerDAOは、BADGERトークンを発行しており、BadgerDAOのガバナンスに参加できる。
BadgerDAOは、ビットコイン運用を自動化するアグリゲーター「Sett」と、ビットコインにペッグしたリベース型コイン「Digg」を開発・提供している。「Sett」は、Yearn FinanceのVaultをビットコインの運用で再現したサービスであり、Sushiswap、Curve、Uniswapの流動性提供者の運用に対し、利回りとBADGERが付与される。また、BADGERのステーキングに対しても報酬がある。手数料はストラテジーの考案者とDAOの収益となる。一方、「Digg」はビットコインペッグ版のAMPLである。AMPLは米ドルに1:1でペッグすることを目標としているのに対して、Diggは1BTCが1DIGGとなるようにリベースが実施される。
DeFi Pulseによれば、BadgerDAOのTVLは約19億1700万ドルで、ランキングは8位に位置している(2月16日時点)。TVLの増加には、DIGGのエアドロップを獲得するため、Settの利用が増加したことが影響したと見られる。
BadgerDAOは「コミュニティ主導」と銘打っており、BADGERトークンの発行においても、チームに10%、コミュニティに90%の割合で分配されている。VC資金や創業者への分配は極めて少なく、代わりにコミュニティへの分配率が高い。BadgerDAOは、トークンの初期配布に可能な限り公平性を持たせるというフェアローンチプロジェクトや、ビットコインに関連するDeFiサービスを利用又は貢献したユーザーに対して、中規模なエアドロップを実施した。
出所:Defi Pulse
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