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S&P500 月例レポート ― 一人勝ちの米国市場、最高値を再び更新! (2) ―

2018/09/11 19:20
株探
●「嘘には3種類ある。普通の嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」(マーク・トウェイン)

・貿易問題は引き続きメディアを賑わし、グローバル市場を左右しました。米国とメキシコはNAFTA再交渉で合意し、残るカナダとの交渉は来週に予定されています。米国とメキシコは、もしカナダが歩み寄らない場合はカナダ抜きでの署名も辞さない姿勢を見せています。米中問題は決着せず、事務レベルの協議はあったものの、追加関税が発動されました。米国市場では企業の力強い利益と売上高が主要な材料となっており、S&P 500指数は終値での最高値を更新しました。一方で、海外市場はさえないパフォーマンスとなりました。

  →米国市場は8月に3.26%上昇し、年初来で9.06%上昇
    ◇時価総額は8月に9,440億ドル増、年初来で2兆1,580億ドル増

  →米国以外の市場は8月に2.12%下落し、年初来で5.22%下落
    ◇時価総額は8月に5,630億ドル減、年初来で1兆4,280億ドル減

・米国10年国債利回りは2.86%と、7月末の2.96%から低下し、6月末と同水準で月を終えました。

・S&P 500指数構成銘柄の98.6%(時価総額ベースで97.8%)が2018年第2四半期の決算発表を終えた時点で、79.7%の企業で営業利益が予想を上回りました。売上高は73.7%の企業で予想を上回り、前年同期比11.2%増、営業利益率は11.57%(過去平均は8.08%)となりました。

・S&P 500指数は8月24日の終値が2,874.79となり、210日ぶりに終値での史上最高値を更新しました(前回の高値更新は2018年1月26日で2,872.87)。最高値の更新は今年に入って15回目で、その後16回目、17回目、18回目と連日の更新となり、8月29日には史上最高値となる2,914.04で取引を終えました(最高値の更新回数は2016年11月8日の大統領選以降で88回)。また、S&P 500指数は初めて2,900を超えました(2,800を超えたのは2018年1月17日)。

・現在の強気相場は過去最長を更新し、強気相場が始まった2009年3月9日以降のS&P 500指数の年率リターンは16.60%、配当込みのトータルリターンは年率19.14%となっています。

・年初来のS&P 500指数は上値の重い展開とはいえ着実に上昇しており、年初来のトータルリターンは9.94%、年率換算で15.16%となっています(2017年通年の上昇率は19.42%、トータルリターンは21.83%)。

・Appleの時価総額が1兆ドルの大台に乗りました。株価は8月に19.6%上昇し、8月末時点の時価総額は1兆1,000億ドルとなりました。第2位のAmazonは8月に13.2%高となり、時価総額は9,820億ドルで月を終えました。

  ○AppleとAmazonの時価総額を合計すると2兆ドルを超え、S&P 500指数全体の8.1%を占めます。1982年当時は、IBMと当時のAT&Tの時価総額の合計が1,108億ドルで、S&P 500指数の10.9%を占めていました。

●主なポイント

・8月のS&P 500指数は2,901.52で取引を終え、7月末の2,816.29から3.03%上昇しました(配当込みのトータルリターンはプラス3.26%)。7月は3.60%の上昇でした(同プラス3.72%)。過去3カ月間では7.25%上昇(同プラス7.76%)、年初来では8.52%上昇(同プラス9.94%)、過去1年間では17.39%上昇(同プラス19.66%)、大統領選当日の2016年11月8日(終値2,139.56)以降では35.61%上昇(同プラス40.61%)となっています。8月中に終値での最高値を4回更新し、年初来では18回となっています(直近の高値更新は8月29日で2,914.04)。最高値の更新回数は2017年に62回あり(1995年の77回に次ぐ過去2番目の更新回数)大統領選以降では88回となりました。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ平均)は25,964.82で取引を終え、7月末の25,415.19から2.16%上昇しました(配当込みのトータルリターンはプラス2.56%)。7月は4.71%の上昇でした(同プラス4.83%)。過去3カ月間では6.34%上昇(同プラス6.99%)、年初来では5.04%上昇(同プラス6.73%)となっています。ダウ平均は8月中に最高値を更新することはありませんでした(年初来の終値での最高値更新回数は11回、直近の最高値更新は2018年1月26日で26,616.71)。最高値の更新回数は2017年に71回と過去最高を記録し(1896年以降、1995年は69回)、大統領選以降で99回となっています。

・米国10年国債利回りは7月末の2.96%から低下して2.86%で8月を終えました(2017年末は2.41%、2016年末は2.45%)。

・英ポンドは7月末の1ポンド=1.3123ドルから1.2960ドルに下落し(同1.3498ドル、同1.2345ドル)、ユーロは7月末の1ユーロ=1.1693ドルから1.1606ドルに下落しました(同1.2000ドル、同1.0520ドル)。円は7月末の1ドル=111.84円から111.17円に上昇し(同112.68円、同117.00円)、人民元は7月末の1ドル=6.8112元から6.8318元に下落しました(同6.5030元、同6.9448元)。

・原油価格は7月末の1バレル=68.43ドルから上昇して69.92ドルとなりましたが、6月末の74.31ドルには届きませんでした(同60.09ドル、同53.89ドル)。米国のガソリン価格(米エネルギー情報局(EIA)による全等級)は7月末の1ガロン=2.924ドルから下落して2.906ドルで8月の取引を終えました(同2.589ドル、同2.364ドル)。

・金価格は7月末の1トロイオンス=1,232.90から1,205.30ドルに下落しました(同1,305.00ドル、同1,152.00ドル)。

・VIX恐怖指数は7月末の12.84から12.86に上昇しました。8月中の高値は16.86、安値は10.17でした。(同11.05、同14.04)。

・S&P 500指数の時価総額の97.8%に相当する企業が2018年第2四半期の決算発表を終え、営業利益が予想を上回った企業は79.7%の異例の高さとなりました。売上高は前年同期比11.2%増と力強い伸びを示しており、営業利益率も11.57%と、いずれも過去最高を更新する可能性があります。

・自社株買い承認額の98.2%が実施され(総額1,851億ドル)、2018年第2四半期は過去最高を記録した2018年第1四半期(総額1,891億ドル)を3.0%下回る一方、2017年第2四半期を55.1%上回っています。

・ビットコインは8月中に7,761ドルの高値と5,891ドルの安値を付け、7月末の7,703ドルから下落して7,067ドルで月を終えました(同13,850ドル、同968ドル)。

・ボトムアップベースで算出した1年後の目標値はS&P 500指数が3,093(現在値から6.60%上昇、7月末時点の目標値は3,053)、ダウ平均は28,261ドル(同8.84%上昇、同27,831ドル)と、市場の動きに合わせて引き続き上昇しました。

 過去の実績を見ると、8月は58.9%の確率で上昇しており、上昇した月の平均上昇率は3.87%、下落した月の平均下落率は4.01%、全体の平均騰落率は0.69%の上昇となっています。

 今後のFOMCのスケジュールは、年内は9月25日-26日、11月7日-8日、12月18日-19日、2019年は1月29日-30日、3月19日-20日、4月30日-5月1日、6月18日-19日、7月30日-31日、9月17日-18日、10月29日-30日、12月10日-11日、2020年は1月28日-29日となっています。

※「一人勝ちの米国市場、最高値を再び更新! (3) 」へ続く

株探ニュース
配信元: 株探
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