ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

※広告非表示の他にも、みんかぶプレミアム会員だけのお得なサービスが盛りだくさん!

みんかぶプレミアムとは みんかぶプレミアム会員になる すでにプレミアム会員の方はログイン

仮想通貨のゆくえと日本経済vol.10 中国と韓国の仮想通貨市場【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】

2018/08/14 16:33
FISCO
◇以下は、FISCO監修の投資情報誌『FISCO 株・企業報 2018年春号 −仮想通貨とサイバーセキュリティ』(4月28日発売)の特集『仮想通貨のゆくえと日本経済』の一部である。また、8月3日発売の書籍『ザ・キャズム~今、ビットコインを買う理由~』(フィスコIR取締役COO/フィスコファイナンシャルレビュー編集長 中川博貴著)のダイジェスト版となる。全14回に分けて配信する。


ビットコインは、この世に誕生してからまだ10年も経過していない。2017年に最大20倍以上に膨れ上がったビットコインの価格を見て「中世オランダのチューリップ球根以来のバブル」だと評する声もあったが、これはバブルなのだろうか。ビットコイン投資に機関投資家が本格参入している今、その将来性を悲観するのは早計であろう。貨幣の歴史そのものに立ち返ることで、仮想通貨の本質的価値とその未来、これから日本経済が進むべき道を探る。

~仮想通貨は世界に何をもたらすか~

■中国は、仮想通貨による「資本流失」を警戒している

金融の世界には「独自の金融政策」「自由な資本移動」「為替相場の安定」の3つを同時に達成することができない「トリレンマ」があるといわれている(なお、2つの要素を同時達成できない状態が「ジレンマ」である)。中国のように、たとえば対米ドルの人民元レートの変動幅を政策的に固定するような「為替相場の安定」を目的とする「独自の金融政策」を行えば、「資本移動の自由」が阻害されるのである。むしろ、中国政府はそれを望んでいるのかもしれない。

中国は外貨準備高に不安があり、これ以上資本を海外へ流出させるわけにはいかないのである。だが、当局が資本移動を規制するほど、中国の国民は自国通貨・人民元を「信用できない」と考え、よりいっそう資金を海外に逃がそうとする。人民元の海外流出は規制されてきたが、人民元とビットコインの交換行為は見過ごされてきた。ビットコインは従来型の通貨と異なるため、規制の対象外だったのである。

■国家破綻の経験から、厳しい資本規制を敷く韓国

韓国は、いまや一大仮想通貨国となっている。2018年5月10日時点でビットコインに占める韓国ウォン建て取引は総取引量の約6.23%。これは、日本円、USDT(仮想通貨テザー)、米ドルについで4番目のシェアとなる。法定通貨では3番目の位置づけだ。これがリップルにおいては、韓国ウォン建て取引は総取引量の約32.25%を占め、米ドルを超えて第1位、イーサリアムでも約8.58%と第4位のシェアとなる(クリプトコンペアより)。

政府が資金流出を懸念することも無理からぬ規模に近づきつつある。一方で、外国人が韓国のビットコイン取引所に口座を開くことを禁じるなど、国外への資金移動を牽制するルールが徐々に策定が進んでいる。

韓国には、1990年代のアジア通貨危機の際、外貨が枯渇しIMFから救済を受けた経緯がある。韓国銀行(中央銀行)が2017年12月に発表した11月末時点の外貨準備高3872億5000万ドル(約43兆7167億円)は過去最高水準ではあるが、2017年9月以降はほぼ減少している状態だ。昨年より急激に仮想通貨の取引量が増加した同国が規制に踏み込む理由には、「資本流出への警戒」という、中国と同様の事情が含まれている可能性が高い。

韓国としては、アジア通貨危機のような事態を二度も繰り返すわけにはいかないだろう。事実上の「世界通貨」となっているビットコインなどの仮想通貨に対しても慎重な姿勢を取ろうとしていると考えられる。

(つづく~「仮想通貨のゆくえと日本経済vol.11アメリカとビットコインの関係【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】」~)

◆フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議の主要構成メンバー
フィスコ取締役中村孝也
フィスコIR取締役COO中川博貴
シークエッジグループ代表白井一成

【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】は、フィスコ・エコノミスト、ストラテジスト、アナリストおよびグループ経営者が、世界各国の経済状況や金融マーケットに関するディスカッションを毎週定例で行っているカンファレンス。主要株主であるシークエッジグループ代表の白井氏も含め、外部からの多くの専門家も招聘している。それを元にフィスコの取締役でありアナリストの中村孝也、フィスコIRの取締役COOである中川博貴が内容を取りまとめている。2016年6月より開催しており、これまで、この日本経済シナリオの他にも今後の中国経済、朝鮮半島危機を4つのシナリオに分けて分析し、日本経済にもたらす影響なども考察している。


<HH>
配信元: FISCO 株・企業報

暗号資産(仮想通貨)最新ニュース

25/10/05 (日) 16:30

ビットコインETF週間流入32.4億ドル、史上2番目の規模を記録

米国の現物型ビットコインETFへの先週の資金流入が32.4億ドル(約4,777億円)を記録し、2024年1月の承認以来、週間流入として史上二番目の規模となりました。この記録的な流入と共にビットコイン価格は一時125,70...

25/10/05 (日) 15:30

ビットコイン、史上最高値を更新|年末20万ドル突破の可能性も?

2025年10月5日、ビットコイン(BTC)が今年8月の過去最高値を再び更新しました。同通貨は一時125,700ドルまで上昇を見せています。この価格は前年同日の62,000ドルから約102%上昇しており、暗号資産市[&#...

25/10/04 (土) 20:30

予測市場ポリマーケット、高市氏勝利を見抜けず|次期首相予測で大外れ

暗号資産を利用した海外の予測市場「ポリマーケット(Polymarket)」が日本の次期首相をめぐる予測を大きく外し、話題を呼んでいます。市場は選挙戦の大半で小泉進次郎氏の圧倒的優位を示していましたが、実際には決選投票の[...

暗号資産(仮想通貨)ニュースを全て見る

暗号資産(仮想通貨)最新コラム

NEW25/11/11 (火) 09:01

2025年11月11日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

11月11日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはUniswap、下落率トップのはInternet Computerでした。なお、過去7日間において、 Uniswap が +83.81%と大きく上昇。

25/11/10 (月) 09:01

2025年11月10日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

11月10日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはTezos、下落率トップのはInternet Computerでした。なお、過去7日間において、 Internet Computer が +78.58%と大きく上昇。

25/11/09 (日) 09:01

2025年11月9日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

11月9日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはInternet Computer、下落率トップのはFilecoinでした。なお、過去7日間において、 Internet Computer が +160.85%と大きく上昇。

暗号資産(仮想通貨)コラムを全て見る

おすすめ仮想通貨取引所

  • Coincheck
    27種類の暗号資産が約500円から購入可能

    東証1部上場のマネックスグループの取引所 23仮想通貨へ約500円から投資可能!人気のアプリはダウンロード累計326万

  • DMM Bitcoin
    アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    FXサービスで培った使いやすく見やすいスマホアプリが特徴。チャート4分割やスピード注文で快適な取引を実現!

  • GMOコイン
    アルトコインを空売りできる取引所

    ビットコインFXのスプレッドが国内最狭水準で提供!いつでも買いたい時に買いたい値段で取引が可能