EthereumのスケーリングプロジェクトPolygonは7日、プライベートトークンセールで4.5億ドルを調達したと発表した。
今回の資金調達は、Sequoia Capital Indiaが主導し、他にもSoftBank Vision Fund 2、Tiger Global、Sino Global Capital、Alameda Research、Dragonfly Capitalなど40以上の出資者が参加した。投資家たちにはPolygonのMATICトークンが割引価格で提供されたようだが、具体的な詳細については明らかにならなかった。
Polygonは調達した資金で、10億人のユーザーをWeb3に取り込むための鍵となる最先端のZKロールアップ関連のスケーリングへの投資を継続する。具体的には、エコシステム・ファンドに1億ドル、Hermez、Miden、Zero、Nightfallなどさまざまなスケーリングソリューションに年間約1000万ドルを割り当てる計画だという。
Polygonは、Ethereumのサポート層として、Ethereumが大規模な取引を処理できるよう支援している。Ethereumのブロックチェーンは、利用者が増えるにつれて混雑し、取引時間が遅くなり、処理手数料が高くなっている。メインブロックチェーンの負荷を軽減することを目的としたPolygonのような「レイヤー2」ネットワークが作られている。
Polygonは、昨年10億件のトランザクションを記録した。1億3000万以上のユニークアドレスと267万人以上の月間アクティブユーザーによって、現在では1日あたり約300万件のトランザクションが発生しており、これはEthereumの2倍以上の量だという。
Polygonの共同創業者であるSandeep Nailwal氏は、同社が電子商取引大手Amazonのクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)の分散型バージョンになるとの見方を示している。また、「Web3は、初期のインターネットのオープンソースの理想を基に、ユーザーが価値を創造し、ネットワークをコントロールし、報酬を得ることができるようにする。」と述べた上で、Polygonによってスケールアップされたイーサリアムはウェブの進化におけるステージの基盤になるだろう、と言及した。
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