ファッション誌VougueBusinessは31日、高級ファッションブランドOff-White(オフホワイト )が暗号資産(仮想通貨)決済を受け入れる、と明らかにした。
Off-Whiteは、ロンドン、パリ、ミランの店舗で暗号資産決済を受け入れるという。顧客は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)、リップル(XRP)のほか、ステーブルコインであるテザー(USDT)、米ドルコイン(USDC)でオフホワイトの商品を取引できるようだ。
暗号資産決済は、為替レートを常に監視していないとブランドにとって危険なものになるとしたうえで、同社はLUNU POS端末を使用して、取引時に最適な通貨と暗号資産の為替レートを見つけて支払いをできるようにするという。暗号資産で購入したアイテムの払い戻しは、現地通貨を通じて行われる。
ブランドからの声明には「暗号資産決済は、進化し続ける顧客層のニーズと要望を理解し、Web 3.0技術を含む未来に目を向けたブランドの成長におけるもう一つの重要なステップです。」と書かれているという。
Off-Whiteは現在、アブローのチームによって運営されており、創業者が残したユースカルチャーとイノベーションの遺産を継承することを目指している。直近では、大多数のZ世代ユーザーを対象に2022年秋冬のショーをストリーミング配信するために、TikTokを立ち上げた。この暗号資産決済の対応は、ファッションやスニーカーを投資すべき代替資産クラスとみなすZ世代消費者の多くにも狙いを定めているようだ。
Off-White以外では、イタリアの高級ストリートウェアブランドのPHILIPP PLEINがアーリーアダプターとして、2021年8月に暗号資産決済を開始している。PleinはVogue Businessに対し、1日に最低1回の暗号資産取引を完了し、すでに150ビットコインの収益を上げていると語ったという。今後も、国内外で暗号資産決済に対応するブランドが増えていく可能性があり、引き続き注目が集まりそうだ。
<TY>