ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

※広告非表示の他にも、みんかぶプレミアム会員だけのお得なサービスが盛りだくさん!

みんかぶプレミアムとは みんかぶプレミアム会員になる すでにプレミアム会員の方はログイン

【約3兆円規模】なぜ今「Celsius」が話題なのか?時系列で解説

2022/06/13 21:13
Crypto Times

暗号通貨のレンディングサービスを提供するCelsius Networkが、全ての出金、スワップ、アカウント間の通貨の転送を一時停止すると発表しました。

運用資産残高がおよそ215億ドル(約2兆9000億円)とされるCelsiusの動向は、今後の暗号通貨市場に大きく影響を与える可能性があります。

本記事では、Celsiusについてやその周辺で起きている動きについて解説していきます。

Celsiusに直接資金を預けていないユーザーにも間接的に影響が及ぶ可能性も考えられるため是非最後までご覧ください。

これまで市場で起きていたこと

Pick up!・暗号通貨市場全体が下落
・Ethereumのアップデート「The Merge」が本格始動
・stETHの乖離が拡大

現在、暗号通貨市場では価格下落が続いており、下記画像の通り、上位5通貨の直近60日間のデータを見ても大きく下落していることがわかります。

そんな中、先日EthereumがPoWからPoSへと移行する大型アップデート「The Merge」がテストネットで実装されました。

関連:【史上最大】イーサリアム「The Merge」が実装間近 | 概要を詳しく解説

Ethereumは今年夏にメインネットでThe Mergeのアップデートが行われる予定で、今後エコノミクスの変更やETHのハードフォークなど市場に大きなインパクトとなる変化が起こる可能性があります。

上記のような状況の中、流動性ステーキングプロトコル「Lido Finance」のstETHとETH間の価格乖離が広がりました。(下記チャート参照)

stETH/ETHのチャート(過去90日間):画像引用元:Coingecko

stETHとは、Lido FinanceでETHを預けることで受け取れる通貨で、ユーザーはETHを預けてstETHの保有を行うと、ETHの運用を行いながら流動性の確保ができます。

stETHには上記のようなメリットがある一方で、一度預けたETHはEthereum 2.0のアップデートが完了するまで引き出せず、途中でstETHをETHに戻したい場合、ユーザーは手数料や差額分を負担してCurveなどでstETHを売却する必要があります。

Curveでの売買画面 | 画像引用元:https://curve.fi/steth

そんなstETHは最近、大口ウォレットが50,000 stETH(当時約117億円)を売却。さらに、Curveのプール比率が「ETH:stETH = 80% : 20%」と不均衡な状態となるなど不穏な動きを見せていました。

Curveでのプール状況 | 画像引用元:https://curve.fi/steth/deposit

ここまでが前提となる流れとなります。

本題:Celsiusとは?なぜ騒がれているのか

2017年設立のCelsiusは、BTC、USDT、USDC、ETHといった暗号通貨を最大年利17%で運用が可能としているレンディングサービスを提供しているCeFiプラットフォームです。

6月初旬時点でAUM(運用資産残高)は215億ドルとされ、財務状況は非公開ながら、預かり資産のETHをLido Financeで運用し、40万stETH(約620億円)以上を保有していると推察されています。

そんなCelsiusが、前述のstETHとETHの価格乖離の拡大でDeFi清算リスクが危惧される中、全ての出金、スワップ、アカウント間の通貨の転送の一時停止を発表。

さらに、直近3日間でCelsiusが約104,000ETH(約180億円)と、9500BTC(約317億円)を暗号通貨取引所FTXヘ送金していることが判明しました。

前述の通り、Celsiusは215億ドル(約2兆9000億円)規模の暗号通貨を取り扱うプラットフォームであり、市場に十分な影響を与えられる量の暗号通貨を保有している点から、現在暗号通貨ユーザーの間でCelsiusの動向に注目が集まっています。

追記:

Celsiusがニューヨークでチャプター11の申し立てを行い、正式に破産申請を行なったことが分かりました。

Celsiusは申立書の中で10万人以上の債権者がいることを明かし、指定債権者の中にはAlameda Research、ICB Solutionsといった企業が含まれています。

バーモント州、テキサス州、アラバマ州等の金融規制局は、Celsiusに関する調査を実施。

Celsiusが今回した申請した連邦破産法第11条では破産申請をした企業であっても債務者に対する対応を行いながら、事業の継続が可能となります。 記事ソース:THE BLOCK

浮かび上がったCelsiusの問題

ここからは筆者の主観を交えながら、Celsiusの問題について考察していきます。

Celsiusが前述の通り、FTXに多額の暗号通貨を現在送金しているのは、通貨を交換して自分達が提供するサービスを維持しようとしていると考えるのが妥当です。

仮に、今回の一件でユーザーのCelsiusへの不信感が募り、多くのユーザーが預け資産を引き出そうとした場合、取り付け騒ぎのようなことが起こる可能性も否定できません。

今回、このような形で注目されてしまったCelsiusの問題点は、

  • 自分達で他の金融サービスが確立できていない
  • 不正確とも取れる利率の表示を行なっていた
  • 不透明な状態で高リスクな運用を行なっていた

上記の点が相互に絡み合ってる状態で、レンディングサービスを提供していたからだと筆者は考えます。

同じCeFiとしてレンディングサービスを提供しているBinanceと比較した時、Binanceはステーキングノードの運用やOTC、取引所など自分達で複数の金融サービスを手掛けており、今回のstETHの価格乖離と同じ状況が起きた場合でも自分達のコントロール可能な範囲内で複数の対策が講じられるでしょう。

Binanceが提供するサービスの一部 | 画像引用元:Binance

一方でレンディングサービスを主としているCelsiusは、トラブルが発生した時に講じられる対策の数に限りがあります。

そのような状態で、Celsiusはファーミングで得られるトークンの利益を含めた状態でステーブルコインの利率を表示するなど、一部ユーザーに誤解を与えかねない表示方法も行っていました。

さらに、CelsiusはCeFiとして具体的な運用方法が不透明な状態なまま、比較的高リスクな運用を行なっている点も問題として挙げられます。

実際Celsiusは、昨年6月のStakeHoundの事件で約90億円、昨年12月のBadgerDAOの事件で約56億円相当の資産を失ったとされています。

BadgerDAOのアプリケーション | 画像引用元:BadgerDAO

さらに、先日のLUNA-UST騒動の際も、5億ドル分の資金を大幅下落の前に撤退させていたことが判明しており、このことからも高リスクな運用を行なっていることが分かるかと思います。

過去に同じCeFiとしてレンディングサービスを提供していたCredは、1億ドルから5億ドルの負債を抱えて2020年に破産しました。

CredとCelsiusとでは市場の状況もプロジェクトの構造も異なるため同じ結末を辿るとは明言できませんが、最悪のシナリオを数分で良いので想像しておくと実際にその場面に直面した時により冷静に動けます。

Celsiusの動向は、今後のCeFiとDeFiを考える上でもしっかりとチェックしていきたいトピックと言えるでしょう。

まとめ

今回、暗号通貨界隈で話題になっているCelsiusについて、時系列も含めて解説してきました。

重要なトピックをしっかりと把握しておくことで、流れや浮き沈みが激しい暗号通貨市場をより楽しく、正確に眺められるかと思います。

CRYPTO TIMESでは、今後も最先端の情報をわかりやすく発信していきますので是非、情報のキャッチアップにご活用ください。

最後までありがとうございました。

記事ソース:The BlockThe Block(2)Beincrypto

The post 【約3兆円規模】なぜ今「Celsius」が話題なのか?時系列で解説 appeared first on CRYPTO TIMES

配信元: Crypto Times

暗号資産(仮想通貨)最新ニュース

NEW24/11/21 (木) 12:08

Dapper Labs、「DisneyPinnacle」のマーケットプレイスプレビューイベントを発表

DapperLabsは2024年12月19日から、ディズニーのデジタルコレクション「DisneyPinnacle」のアーリーアクセス・マーケットプレイスプレビューイベントを期間限定で開催すると発表しました。Disne[&...

NEW24/11/20 (水) 20:34

期待高まる仮想通貨支持のトランプ新政権、米IPO活況化の可能性も

米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利し、上下両院でも親仮想通貨派議員が過半数を占めたことで米国の仮想通貨市場に大きな変化が訪れる可能性が出てきています。関連:トランプ氏、米商務省トップに仮想通貨支持派を指名金融[&...

NEW24/11/20 (水) 19:55

Ronin上のブロックチェーンゲーム「Lumiterra」、取引高で約2億円を記録

Roninブロックチェーン上で展開されるゲーム「Lumiterra」の取引高が100万RONを突破し、記事執筆時で113万RONを記録しています。これは執筆時のRON価格で換算すると約2億4,720万円に相当します。L[...

暗号資産(仮想通貨)ニュースを全て見る

暗号資産(仮想通貨)最新コラム

NEW24/11/21 (木) 14:00

ビットコイン9万5000ドル、自公民3党合意、国民民主は分離課税要求

昨日のBTC相場は続伸。朝方9万4000ドル(約1455万円)にワンタッチ、その後9万1000ドル台に値を下げたが、今朝未明にかけて9万5000ドルに肉薄、朝方の再トライで9万5000ドルにワンタッチした。

NEW24/11/21 (木) 09:01

2024年11月21日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

11月21日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはDEP Coin、下落率トップのはHedera Hashgraphでした。なお、過去7日間において、 DEP Coin が +221.32%と大きく上昇。

24/11/20 (水) 09:01

2024年11月20日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

11月20日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはSymbol、下落率トップのはDEP Coinでした。なお、過去7日間において、 Hedera Hashgraph が +109.05%と大きく上昇。

暗号資産(仮想通貨)コラムを全て見る

関連通貨

通貨名 価格 24H変動比
BTC/JPY 15,063,029 +489,075 (3.36%)
BTC/USDT 97,517.91 +4,034.55 (4.32%)

おすすめ仮想通貨取引所

  • Coincheck
    27種類の暗号資産が約500円から購入可能

    東証1部上場のマネックスグループの取引所 23仮想通貨へ約500円から投資可能!人気のアプリはダウンロード累計326万

  • DMM Bitcoin
    アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    FXサービスで培った使いやすく見やすいスマホアプリが特徴。チャート4分割やスピード注文で快適な取引を実現!

  • GMOコイン
    アルトコインを空売りできる取引所

    ビットコインFXのスプレッドが国内最狭水準で提供!いつでも買いたい時に買いたい値段で取引が可能