以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年9月1日6時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
この記事では、2018年8月の仮想通貨の動きについて、価格に影響があったニュースや個別の仮想通貨の動きについて振り返る。
■米SEC CBOEのビットコインETFの可否判断を9月30日に延期
8月7日、米国証券取引委員会(SEC)は、CBOEへの上場を求めていたビットコインETFの可否判断を9月30日に延期すると発表した。
CBOEのビットコインETFは申請されているビットコインETFの中でも最有力候補とされており、8月10日に可否が決定するとして期待が高まっていた。
これを受けてビットコイン価格は急落した。
■米SECビットコインETF9つを却下も再審査を発表
8月22日、SECは9つのビットコインETFの申請を却下した。しかし翌23日、上級スタッフが拒否判断を見直し再審査すると発表し、可否判断は「保留」とされた。再審査されるビットコインETFはProShares版、GraniteShares版、Direxion版の計9つ。
なお、このニュースを受けた価格の下落は限定的であった。7月のウィンボルクス兄弟のETFの却下やCBOE関連ETFの可否判断延期などがあったため、今回のETF可否判断に対する期待感が薄れていたからであるとみられる。
■米Yahoo!ファイナンスで仮想通貨の売買を開始
8月30日、米Yahoo!ファイナンスはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の売買を自社プラットフォームで開始した。
対象の通貨を選択すると、利用する仮想通貨取引所(CoinbaseやRobinfood)を選択して売買する仕組みである。
大手ポータルサイトで仮想通貨を購入できるようになることで、仮想通貨が広く普及することも意識されやすくなるだろう。
■個別通貨の動き
ビットコイン(BTC)
8月1日の852,000円から31日は774,000円となり、10%減となった。本命とされていたビットコインETFの上場に関する可否判断が延期されたり、他のETFが却下されたりなどのニュースの影響で、14日に668,000円まで下落したものの、下旬にかけて好材料を受け価格は上昇傾向であった。
イーサリアム(ETH)
1日の47,000円から31日は31,000円となり、34%減となった。15日に8月の最安値28,000円を記録したが、いくつかのICOプロジェクトにおいて計10万ETHが売りに出されたことが要因とみられている。
リップル(XRP)
1日の48円から31日は37円となり23%減となった。ビットコインの値動きと連動し、8月の最安値は14日ごろ、価格は30円程度まで下がったものの、下旬にかけて上昇した。
ビットコインキャッシュ(BCH)
1日の85,000円から31日は60,000円となり、30%減となった。8月15日に8月の底値56,000円をマークし、価格の横ばいが続いている。
DOGECOIN(DOGE)
1日の0.36円から31日は0.43円と19%増となった。DOGEとイーサリアムネットワークの間にブリッジを作り、イーサリアムチェーン上でDOGEを送付できるようになると発表したことが、市場に好材料と判断された。8月30日に価格が急騰し、31日にかけて0.29円から0.43円まで48%の増加を見せた。
キャッシュ(QASH)
1日の25円から31日は24円となり、4%減となった。8月15日ごろに8月の底値15円を記録したが、8月24日にQASHを発行するQUOINE社が、LIQUID(リキッド)プラットフォームのローンチを発表したことをきっかけに価格が急騰し、9時間で34%増となった。
LIQUIDとは、QUOINE社が運営する仮想通貨取引所QUOINEXとQRYPTOSを統合した新しい取引プラットフォームである。世界最大級の流動性を持てるとしており、個人投資家の期待が集まっていた。
リスク(LISK)
1日の490円から31日は510円となり、4%プラスとなった。8月29日にハードフォークを実施するという好材料があり、25日には580円まで価格が上昇した。
■9月の展望
9月の仮想通貨において最も注目が集まるのは、9月30日が期限とされている、CBOEが申請しているビットコインETFの可否判断である。ビットコインETFの上場申請が可決されれば、大きく価格が上昇することが見込まれる。また、申請が否決されると値下がりは必至だ。米SECからどのようなアクション出るか注目したい。
■総括
8月は仮想通貨市場全体が弱気の相場であったが、後半に好材料が集まり、価格は上昇傾向にある。
値動きを見ると、アルトコインよりもビットコインに資金が流入しているようだ。
9月はビットコインETFの可否判断が出るため、大きく価格が動くことが予想される。
最新情報を常にチェックし、予測を立てていただきたい。
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その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
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