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金融大手ブラックロックが、現物型ビットコインETFの準備金として保有するビットコインの量でグレースケールを追い抜きトップに躍り出ました。
5月28日の最新情報によると、ブラックロックの準備金保有量は288,670 BTCに達し、グレースケールの287,450 BTCを上回りました。
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✅ Ladies & Gentlemen!! The Bitcoin ETF flippening 👇@BlackRock ‘s Bitcoin ETF, $IBIT overtook @Grayscale ‘s $GBTC pic.twitter.com/EJI0aAPim9
— HODL15Capital 🇺🇸 (@HODL15Capital) May 29, 2024
グレースケールは元々、ビットコイン投資信託としてGBTCを提供していましたが、今年1月に米SECにより認可を受け同商品をETFに転換。GBTCノETF転換当初の準備金は619,200 BTCとトップを記録していたものの、現在では54%減少しETF市場におけるシェア率も縮小しています。
一方、ブラックロックのビットコインETF(IBIT)では資金流入が続き規模を急速に拡大しています。両社の保有量の推移を見ると、グレースケールからの資金流出とブラックロックへの資金流入が連動している可能性も考えられます。
グレースケールのCEOは退任が決定
グレースケール社GBTCのプレゼンスが低下を続けるなか、同社のCEOマイケル・ソネンシャイン氏の退任が先日発表されました。
I leave @Grayscale with deep gratitude for everyone who has been on this incredible rocket ship journey. @BarrySilbert, thank you for taking a bet on me and for your partnership these last 10 years. To the Grayscale Leadership Team – thank you for your dedication, loyalty, and…
— Sonnenshein (@Sonnenshein) May 20, 2024
後任にはブラックロックやインベスコ、ゴールドマン・サックスなどの金融大手での経験を持つピーター・ミンツバーグ氏が就任予定。ミンツバーグ氏が就任する8月15日までは一時的にCFOのエドワード・マクギー氏がCEOを務めます。
先日、世界各国の現物型ビットコインETFの準備金として保有されるビットコインが100万BTC(約10兆円)を超えました。ETFの普及は、ビットコインの資産としてのブランド力向上やユーザー層の拡大、規制の変化など様々な影響をもたらす可能性があります。
今回のブラックロックとグレースケールの首位交代は現物型ビットコインETF市場における勢力図の変化を象徴する出来事と言えるでしょう。今後の市場動向に注目が集まります。
記事ソース:HODL15Capital、Farside Investors
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