仮想通貨調査会社Kaikoによると、2024年のビットコインの週末取引量は、過去最低の16%にまで減少しました。
仮想通貨の特徴の一つは、株式とは異なり、24時間土日でも取引できることです。過去には、週末にビットコイン価格が大きく変動する「Wild Weekends(ワイルドウィークエンド)」現象が有名でした。
しかし、2019年に28%だった週末取引量は減少し続けています。この原因として、現物ビットコインETF(上場投資信託)の開始に伴い、ビットコインの取引時間が伝統的な証券取引所のスケジュールに沿うようにシフトし、価格変動が低下したことが原因と考えられています。
Kaikoによると、平日の午後3時から4時までのビットコイン取引量は、2023年第4四半期の4.5%から6.7%に増加しました。この時間帯は、ETFの保有者がビットコインの価格を決定し、ETFの純資産価値を計算するために使用する「ベンチマーク・フィクシング・ウィンドウ」として知られています。
クリプトフレンドリーな銀行の破綻も影響
また、2023年3月に仮想通貨に友好的な銀行であるシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が破綻したことも、週末の取引量の減少に拍車をかけました。
これは、マーケットメーカーがこれら銀行の24時間年中無休の決済ネットワークを利用して、リアルタイムで仮想通貨を売買できなくなったためです。
ボラティリティも2023年初頭から50%を下回っており、これはビットコインがより成熟した資産になりつつあることを示していると言えるでしょう。
情報ソース:Bloomberg
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