4月3日にGMOフィナンシャルホールディングスから月次速報が出され、GMOコインの口座数と売買代金が発表されました。

口座数は2月から3000口座ほど伸び、売買代金は2割以上増加しました。

  • 口座数:31万1553口座
  • 売買代金:1兆745億円

※仮想通貨売買代金は、販売所(現物取引)、仮想通貨FX取引、取引所(現物取引)及び取引所(レバレッジ取引)の売買代金の合計

出所:2020年3月の月次開示情報(速報)に関するお知らせ

2月末の急落以降、仮想通貨市場全体の売買代金は急増。10兆円を下回る日はほとんどなく、20兆円を超える日もあるほどでした。

CMCでビットコインの売買代金を見ても、2月ごろから増加していることが分かります。

◇ビットコインの価格と売買代金

出所:Coin MarketCap

 

なお、記事執筆時点の過去24時間の売買代金は10兆円7700億円程度。

ビットコインが70万円から100万円へ上昇した1月よりも売買されています。

仮想通貨の価格急落で新規投資家が増加

GMOコインの口座増加数を見ると、平均して月3000口座ほどのペースでしたが、2月に6600口座ほどと倍増しています。ビットコインが100万円に上昇するよりも、急落したために買いたくなった方が多いと考えられます。もっとも株式投資への意欲はすさまじかったようで、ある証券会社には「口座開設に時間が掛かっている」とのお知らせが出されていたほどです。

GMOコインは仮想通貨FXという販売所のレバレッジ取引が人気となっており、取材を行った際には売買代金の9割程度占めているとのことでした。

2月に新規口座開設を行った方がレバレッジ取引を行ったとは考えづらいでしょう。そのため、元々レバレッジ取引を行っていた投資家が安値で買い向かったり、高いボラティリティを生かして短期売買を繰り返したのではないでしょうか。

GMOコインはスプレッドも狭いため、デイトレーダーには支持されていると思います。

参考:仮想通貨取引所のスプレッドが狭いのはどこ?

今後、レバレッジが4倍から2倍になることによる売買代金の低下がスプレッドに影響することが考えられますが、目先は取引所によってポジティブな状況になっているといえそうです。