今日の午前11時ごろ、ビットコインが3回目の半減期後に初めてとなる難易度調整が行われました。 結果はマイナス6%となり、2月末の水準よりやや下回りました。 5時間経過後のハッシュレートは変わらずと言ったところです。

さて、ビットコインが半減期を迎えてから1週間が経ち価格はコロナショック後の高値へと上昇しています。新型コロナウイルスの感染者数も着実に減少に転じており、国内でも経済活動の再開が始まっている地域が増えてきています。

株式市場も安定していることから、マイニングの繁忙期である仮想通貨市場にとっては追い風といえるかもしれません。

コアレンジを脱し、最終局面へ

さて、目先の動きは需給分析も大事だということで、いつものように出来高動向を分析してみましょう。

トレーディングビューの出来高プロファイルを利用し、価格情報はビットフライヤーとなっています。

参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解

出来高取得期間:4月27日~5月20日

出来高が一番多いのが、4月末の急騰後と半減期直前に急落した水準である94万円付近でした。その上は、直近の高値である104万円付近となっています。着実に下値を切り上げており、106万円を上抜けることができれば、するっと上昇しそうです。

しかし、何度も頭打ちとなっている価格帯なだけに、材料を伴わないと難しいのかもしれません。

▼出来高プロファイルの見方

※価格帯の一つが全体の出来高、色分けされている左側(黄色)が新規売り、右側(青色)が新規買いの比率。表示されている期間の7割の出来高が濃い色

TAOTAOのトレードブロッターをチェック

TAOTAOのユーザーのポジション動向が分かる情報ツールである「トレードブロッター」を見てみましょう。


出所:trade-blotter.taotao-ex.com

銘柄はビットコイン(BTC/JPY)のレバレッジ取引。

左側が、TAOTAOユーザーの未決済ポジション。右側が指値情報となっています。

未決済ポジションを見ると、100万円以下に売りポジションが200BTC以上残っており、売りでつかまっているトレーダーが圧倒的に多いようです。これは相場が上昇した時のショートカバー誘発要因であり、下落した際にはやれやれの買い戻しによる反発要因です。

 

指値の状況を見ると、110万円付近に少し売り注文がある程度で、スカスカの様子。

こういった出来高とポジション状況を見ると、上昇した場合は勢いが加速。下落した場合は、100万円付近で反発といった値動きになりそうです。

16日にはあった100万円付近の買いポジションは一部クローズされています。下落した場合は、これらの資金が買い需要となる可能性があります。

 

ビットコインの過去24時間の売買代金は約3兆9000億円と、ここ1週間では盛り上がっております。

106万円を上抜けた場合、目立った節目は年初来高値の115万円くらいでしょうか。現状レベルでの滞在時間が長ければ、突破してくる可能性が高そうです。